多様性の時代、リモートワークで仕事をする人も増えてきました。そんな時代と呼応するように、不登校に対する考え方もかなり柔軟になってきているようです。
学校がどうしても自分に合わないという子には、オンラインで学習するという選択もあります。
文部科学省は7つの要件を満たせば、不登校でも出席扱いにする方針を打ち出しました。
今回はそんな選択肢の一つとなる通信講座「すらら」を中心に、文部科学省の7つの要件について詳しく解説します。
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不登校で出席扱いになるための文部科学省の条件とは?
「すらら」は学校に行けず苦しんでいる不登校児の助けになる教材でもあります。文部科学省では、増え続ける不登校児への対策としてITを活用した学習を出席扱いとする方針を打ち出しました。
不登校児は出席日数が足りないことで、進学が不利になることがあります。自宅学習を出席扱いとすることができれば、このような悩みを軽くすることができるでしょう。
なお、文部科学省が提示している通信学習における出席扱いの条件は、次の7つです。
- 保護者と学校との間に十分な連携・協力関係があること
- ITや郵送、FAXなどの通信方法を活用した学習活動であること
- 訪問等による対面の指導が適切に行われること
- 学習の理解の程度を踏まえた計画的な学習プログラムであること
- 校長が対面指導や学習活動の状況を十分に把握していること
- 学校外の公的機関や民間施設等で相談・指導を受けられない場合に行う学習活動であること
- 学習活動の評価は、計画や内容を学校の教育課程に照らし判断すること
文部科学省
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1422155.htm
https://www.mext.go.jp/content/1422155_001.pdf)
インターネットを通じて行う「すらら」の学習は2の要件を満たしています。
また「すらら」は文部科学省の学習指導要領に対応しており、ラーニングデザイナーという機能を使えば計画的な学習プログラムを子どもの理解度に合わせて作成することが可能です。よって、4の要件にも該当します。
6については、子どもの状態によって「すらら」による学習が最適解なのかどうかは変わってくるでしょう。
不登校の相談・指導には様々な選択肢がありますが、対人恐怖が強い場合は自宅で学習が進められる学習法の方が安心できるのではないでしょうか。
ただ、1,3,5,7などの条件を見ると、「すらら」で学習を行えば自動的に出席扱いになるわけではないことが分かります。
そもそも、担任の先生、学校側が条件を満たせばオンライン学習でも出席扱いになるという話を知らない場合もありえます。
つまり最初に担任の先生に相談し、学校側に「すらら」の学習を出席扱いにしてもらえるよう交渉することが重要になってきます。
校長や担任の先生に認めてもらい、学校側と連携して指導計画を立てていくことで初めて「すらら」の学習を出席扱いとすることができます。
まずは学校側に話を持っていくことが出席扱いの大前提となります。
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しかし、保護者側だけで学校側とこのような交渉を行うのはなかなか大変だと考えられます。
そんな時、力になってくれるのが「すららコーチ」の存在です。学校側の要件を満たすために「すらら」をどう使用したらよいのかを提示してくれます。
場合によっては学校の先生に電話等で他校の事例を紹介し、出席扱いにしてもらえるよう後押しを行ってくれることもあります。
文部科学省が厳密な定義をしていないので、「すらら」の学習が出席扱いとなるかどうかは、学校や教育委員会の考え方によって違います。
場合によっては認めてもらえないこともありますが、すらら公式サイトによりますと2019年には約6割が出席扱いとなったとのことです。
出席扱いとするためには保護者側の努力が必要ですが、不安や疑問は「すららコーチ」が聞いてくれます。未来への一歩として、まずは一度相談してみてはどうでしょうか。
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「すらら」ってどんな教材?
無学年方式の対話型アニメーション教材
「すらら」は、タブレットやパソコンから利用できる通信教材です。
オンラインの通信教材はたくさんありますが、「すらら」では対話型アニメーション方式を採用しています。
これは、アニメーション教師が解説を行うとともに、生徒に「分かったかどうか」を確認する質問を投げかけるという学習方式です。
講義動画を一方的に聞く、もしくは問題をひたすら解いていくタイプの通信教材とはまた異なり、講義+質問で理解を深めていくことができます。
講義の後には、すぐ「すらら」のドリルに挑戦して知識の定着を図ります。「すらら」のドリルには「つまずき分析機能」「難易度コントロール」という機能があります。
「つまずき分析機能」は解けない問題もとにつまずきの原因を自動診断→つまずきの元となっている基礎力を固める問題を出題する
という機能です。
また「難易度コントロール」は、一人一人の学力に合わせたレベルの問題を出題するというものです。
なお、「すらら」は、無学年方式で学習を進めていきます。学年や年齢にとらわれない学習が可能なので、先取り学習をしたい子にも、現学年での勉強が分からず基礎から固めたい子にも柔軟に対応できます。
料金体系(税込み)
入会金
小中・中高5教科コース 7,700円
小中・中高3教科、小学4教科コース 11,000円
月額料金
毎月払いコース
国語・数学・英語 8,800円
国語・数学・理科・社会 ※小学コースのみ 8,800円
国語・数学・理科・社会・英語 10,978円
4ヶ月継続コース(4ヶ月以内中途解約で解除料金が発生)
国語・数学・英語 8,228円
国語・数学・理科・社会 ※小学コースのみ 8,228円
国語・数学・理科・社会・英語 10,428円
メリット
「すららコーチ」による保護者サポートが受けられる
「すらら」は、子どもが自分で学習を進めていける通信講座ですが、全体的にどのようにカリキュラムで進めてよいのか迷うこともあるでしょう。そんなときは、「すらら」には、「すららコーチ」という専用のサポート体制を利用できます。
「すららコーチ」は、生徒の学習状況や生活についてヒアリングを行い、学習設計をしてくれます。他にも、生徒の学習状況を保護者に知らせたり、各種質問に答えてくれたりする頼もしい存在です。
専用タブレットの購入は不要
子ども向けの通信教材の中には、専用タブレットを購入しなければ学習できないサービスもあります。一方で、「すらら」は家のタブレット、パソコンなどを使って教材を見ることができます。
不登校の生徒でも出席実績になる可能性あり
不登校の生徒が「すらら」の学習をすることで、出席扱いになる場合があります。条件等については、後述します。
デメリット
基礎レベルの内容なので、高度な学習したい人向けではない
「すらら」は、基礎レベルの内容をしっかり固める教材と言われることがあります。高度な学習をしたい子にとっては、若干物足りないかもしれません。
全学年5教科対応ではない
「すらら」では、国語、数学(算数)、理科、社会、英語の5教科の教材を用意しています。しかし、どの学年でも5教科すべてのサービスを受けられるわけではありません。理科、社会の対象範囲は小学校3年~中学校3年までとなっており、小学校低学年、高校生は5教科の教材を利用することができません。
また英語は中学校1年~高校3年までが対象で、小学校の英語の授業に対する教材は配信されていません(2021年12月現在)。
今後はすべての学年で5教科のサービスが受けられるよう、教材を追加していく予定だということですので、今後のアップデートに注目したいところです。
すららに資料請求したら、発達障害と不登校のピンポイントの資料が届いた。
そう、欲しいのはこう言うアドバイス。
去年から悩んでたけど、今年はチャレンジすることにした。#不登校
#発達障害
#すらら pic.twitter.com/DdbZy2i7uZ— めめ@2歳児&8歳児 (@meme3674) April 29, 2022