LEGOから発売されているレゴ・プログラミングキットは、低年齢から使用することができます。
大人でも習得することが難しいと言われているプログラミングが、低年齢化することで定着しやすくしています。
自分の子どもやお孫さんにプレゼントするときに、どのレゴ(LEGO)のプログラミングキットが良いのか、選ぶときのポイントをご紹介します。
また、実際に小学生が作った作品と感想も掲載。
もくじ
レゴは喜ばれるプレゼント!
レゴ(LEGO)から登場しているプログラミンキットは、レゴブロックを組み立ててロボットを作り、プログラミングを行って動かすことを目的としています。
レゴブロックなので、組み立てが簡単で、物を作って動かすにはどうしたらよいかを楽しみながら学ぶことができます。
子どものころから、プログラミングの知識を学ぶことで、「自分で作ったものが動いた」という喜びを感じることができるため、積み木やただの勉強よりも人気が高まっています。
それ以外にも、論理的な思考が身に付きます。
「成績を上げるためには勉強をしなければならない」といった思考になるため、自分で考えて勉強などにも積極的に行うようになるようです。
ものづくりの基本!ロボット製作プログラミング
プログラミングには、ロボット製作、ロボット制御、ゲームのプログラミング、電子工作という4つの種類があります。
レゴ・プログラミングキットは、その中の「ロボット製作プログラミング」を学ぶことができます。
もの動かすためにどう考えていくか、ものづくりの基本になるプログラミングです。
徹底比較!レゴ・プログラミングキット4選
レゴ・プログラミングキットにはいくつか種類がありますが、今回比較するのは、
- WeDo 2.0
- レゴ・マインドストーム
- LEGO BOOST(レゴブースト)
- SPIKE
この4つのプログラミングキットです。それぞれの特徴をご紹介します。
⇒プログラミングキットの組み立て方・プログラミングのやり方を教えてくれる教室もあります。
WeDo 2.0
<特徴>
レゴ・プログラミングキットの中でも、一番簡単に行えるのが「WeDo 2.0」です。
対象年齢も5歳以上となっています。
レゴブロックを組み立ててロボットを作っていき、インテリジェンスブロックという制御レゴにプログラミングデータを入力することで、車のように走らせたり、ものを持ち上げたりなどの制御が可能です。
専用のアイパット型のソフトウェアを、ペンでドラックすることでプログラミングを組み立てることが出来ます。
こんな子どもにおすすめ
基本プログラミングは完成していて、あとは並べ替えるだけでプログラムを組むことができます。
そのため、専用の知識がなくても取り組めるため、小学生のお子様におすすめです。
説明書もわかりやすいので、プログラミングの知識がない保護者の方でも使うことが出来ます。
- 小学生以下の子ども(幼稚園年長5歳~)
- プログラミングを楽しんでもらいたい
- 保護者も一緒に楽しみたい
こういった場合におすすめのプログラミングキットです。
レゴ・マインドストーム
特徴
「レゴ・マインドストーム」は、レゴとマサチューセッツ工科大学が考案したプログラミングキットです。
玩具版では、レゴブロックを組み立てることでロボットを簡単に作ることができます。
インテリジェンスブロックで制御していくのは、WeDo 2.0もマインドストームと同様です。
「レゴ・マインドストーム」は、インテリジェンスブロックがより高度になっていて、カラーセンサー、ジャイロセンサー、超音波センサー、タッチセンサーに加えて、データを測定、解析、予測まで行えます。
「タイヤを回して車を走らせる」という制御ひとつにしても、タイヤの回転数やモーター制御のラグなど、細かい測定が可能です。
また、プログラミングはドラッグで出来ますが、実際にキーボードをつなげて自分でプログラミングを書いて制御することが出来るので、よりプログラミングをしてロボットを作っているという感覚が得られます。
対象年齢は10歳以上で、中学生のロボコンでも使われることが多いプログラミングキットです。
こんな子どもにおすすめ
簡易ロボットから、ロボコンに出場できるほどの精度の高いロボットまで作ることが可能です。
できることが多いため、ロボットに興味のあるお子様に向いています。
また、工学系へ進みたいと考えている中学生におすすめです。
レゴ・マインドストームは、チュートリアルが48個あるので初めてでも使用することが出来るので、これからプログラミングを勉強したいという子ども、またはロボットに精通している子どもにおすすめの商品になっています。
- プログラミングの知識をつけていきたい10歳以上の子ども
- ロボコンなど大会を目指していきたい子ども
- より専門性を高めたい
- 高校性や大学生までプログラミングを楽しんでほしい
こういった場合におすすめのプログラミングキットです。
LEGO BOOST(レゴブースト)
特徴
2017年8月に発売した新シリーズのプログラミングキットで、「レゴ・マインドストーム」を低年齢化させた製品です。
対象年齢は7歳以上です。
レゴブロックを組みて、アイパッドでプログラミングを組み、インテリジェントブロックで制御していくという使い方は、こちらも同様です。
インテリジェントブロックがより進化していて、レゴ・マインドストームで使用できるセンサーに加えて、Android/iOS端末とBLE接続が出来ます。
傾斜を測定するセンサーも追加されていて、録音した音声を流すことも可能です。
ただ動かすだけのロボットではなく、音が出たり、Android/iOS端末と接続させたりと、現代のものづくりにシフトしたものが制作できます。
こんな子どもにおすすめ
プログラミングの導入から、ロボコンに出せるレベルのロボットまで作ることが出来るプログラミングキットです。
低年齢化したので、レゴブースト1台で高校生まで使うことが出来ます。
- プログラミング関係の職業を目指したい
- 工学系へ進んでいきたいと考えている
- 最新の技術に触れたい こういった場合におすすめです。
SPIKE
レゴ®エデュケーション SPIKE™ プライムは、小学校高学年から中高生の学習におすすめのプログラミングキット。
SPIKEはAIや機械学習の入門用用に作られた教材です。プログラミング内容がロボットの動きに反映されるので、学習成果を見て確認できます。
SPIKEでの学習手段には、Scratchのようなビジュアルアイコンを使ったものとPythonでの本格的なプログラミングの2種類が用意されているのが大きな特徴。
Pythonは人工知能の開発やAIの機械学習に用いられている実践的なプログラミング言語です。
エデュケーションSPIKEプライムは小学校高学年~中高生向けを主な対象としています。他のレゴ教材に比べて対象年令はやや高めといえます。
パーツ数は、528 とWeDo2.0(280個)の約2倍。通信方法はBluethooth他、USBにも対応。ジャイロセンサーやスピーカーの内蔵機能で、より多彩なロボット作成が楽しめます。
こんな子どもにおすすめ
ビジュアルプログラミングの学習だけでなく、実際のプログラミング言語にも触れることができます。
- 中高生でロボットプログラミングを始めたい子
- 機械学習やAIに興味がある子
- 他のレゴ教材よりも高度なものを求めている子
- プログラマーが使っている実践的なプログラミング言語(Python)でロボットプログラミングをしたい子
「レゴ・プログラミングキット」のまとめ
レゴ・プログラミングキットは、ブロックを組み立てるだけで簡単にロボットを作ることが出来ます。
組み立て方は無数にあるため、自分だけのロボットを作ることが可能です。
アイパッドを使ってプログラミングをしていきますが、チュートリアルや説明書を読みながら進めていきます。
自分で考えて作ったロボットが動いたときの感動は、子どもにとって大きなものになります。
ぜひ、購入するときの参考にしてください。
もし独学ではムリという子には、ロボットプログラミング教室がおすすめです。
実際にレゴプログラミングキットを使った感想
ユヅ君 小6
(以下、ユズ君ママの口コミです。)
うちの子供はリタリコワンダーのロボットテクニカルコースに3年程通っています。
使用しているのは教育版レゴ® マインドストーム® EV3という教材です。
今回は、実際にレゴプログラミングキットを使ってどんな風に子供がロボットを製作しているのか、紹介していきたいと思います。
レゴマインドストームEV3の特徴
マサチューセッツ工科大学とレゴ社が一緒に開発した教育用ロボットキットです。
ロボットコンテスト(通称:ロボコン)にも使用される程、レベルの高いものです。
インテリジェントブロックという頭脳部分には、モーターやセンサーなどのパーツの命令をプログラミングすることが出来ます。
主なパーツ紹介
1.インタラクティブサーブモーターL
大きなモーターで、重いものをゆっくり動かすときに使用
2.インタラクティブサーブモーターM
中くらいのモーターで軽いものを素早く動かすときに使用
3.超音波センサー
物体を認知して、物体までの距離を計測することが出来る。
4.ジャイロセンサー
ロボットの傾きの角度を測ることが出来る。
5.カラーセンサー
8つの色を識別することが出来る。
6.タッチセンサー
接触・非接触を感知出来る。
これらのパーツをレゴブロックと組み合わせて、形を作り、自分がやりたい動きをプログラミングをします。
さらに、Bluetooth通信で最大7台のインテリジェントブロックと通信が可能です。
例えば、1つのインテリジェントブロックをラジコンのコントローラーのように命令を送る側として使い、もう1つのインテリジェントブロックでその命令を受け取り、モーターやセンサーに動きを伝え、実際にロボットを動かすというような使い方ができます。
それによって、ロボットを遠隔操作できるのです。すごいですね。
教育版レゴ® マインドストーム® EV3には拡張パーツもあり、ロボコン向けにパーツを増やし、さらに難しいロボットを作ることもできます。
プログラミングソフト紹介
なんか、だんだん話しが難しくなってきたので、ロボットをプログラミングするのって難しそうなイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんね。
しかし、実に簡単!
どんなプログラミングソフトかというと、
EV3というソフトで、ひと目でどんな動きをするのかが分かるようなアイコンをドラック&ドロップして繋げていくというもの。
プログラミングブロックの一例
初めて目にした人はどういう意味なのかさっぱり分からないですよね。
だけど、子供達はどんな動きをするものなのか、あっという間に覚えてしまいますから心配しないでください。
また、あらかじめ10種類のモデル組立図とサンプルのプログラムがあり、これをお手本に作っていくことも可能です。
それから、このソフトはPCだけでなく、タブレット版のアプリもあり、これは初心者でも扱えるように、シンプルで分かりやすい機能だけを搭載しているとのことですよ。
製作中のロボット紹介
ユヅ君
現在、ユズ君はUFOキャッチャーのアーム部分を製作中です。
インテリジェントブロックを2つ使い、1つをコントローラーとして、もう1つをBluetoothで繋ぎ、コントローラーで指示した動きを受信し、アームを上下左右に動かし、さらに掴む、離すという動きをさせるプログラミングを組んでいます。
インテリジェントブロック(コントローラー部)
ボタンが上下左右と真ん中の5つしかない中、上下左右と掴む、離すの6つの動きをさせるため、真ん中のボタンに掴む、離すの二つのプログラミングを組んでいます。
真ん中のボタンを押すとアームが開いて、もう一度押すと閉じるようになっています。
「す、すごい…。」作品を見たときのママ感想。
この作品を製作した子供の感想
ユヅ君
ユズ君は特に難しかったところはないと言っています。
ただ、コントローラー部分で上が①下が②右が③左が④とした時に、受信する側で上下が逆にプログラミングしてしまったり、左右が間違えやすかったりしたようで、少し混乱したそうです。
それから、土台の下に付けたモーターによって、アーム部分が左右に動くらしいのですが、それをプログラミングするのが大変で、1mm単位で何度も調整し直したことが大変だったそうです。
土台部分にタッチセンサーを使用し、その前に白い羽が見えると思いますが、それが左右に動くモーターと連動しているそうで、その羽にタッチセンサーが触れるとそれ以上左右にいかないようになっているそうです。(下記写真参照)
ユヅ君
一番嬉しかったことは、インテリジェントブロックに、プログラミングした動き通りにモーターが動いたことで、アーム部分が開いたり閉じたりする所が、自分の思い通りにできたことだそうです。
それから、作品を作り終えた時の達成感が本人的に快感のようで、これがあるから続けていきたいと話しています。
ママの感想
このようにレゴマインドストームを使っていると、ロボットを製作できるようになるだけでなく、プログラミングを組んだら動かしてみて、思うように動かなければ見直したり、調整したりします。
ひとつひとつ動きを確認していくので、問題を発見する力や、解決する能力が自然に身に付いてきます。
実生活では、身の回りにある機械の仕組みについて、
ユヅ君
…というような事を子供が話しているのを聞いて、将来ものづくりの仕事に就いたりする際には、とても役立つのではないかと思っています。
そして、子供自身の興味や好奇心が湧き、未来への可能性がどんどん広がっていくのではないのかなと感じました。
ユズ君ママからの口コミでした。