弁護士の先生に『プログラミング教育についてどう思うか』についてお伺いしました。
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弁護士とは?
みなさんは、将来何になりたいか、考えたことがありますか?
「弁護士」という職業があります。 弁護士は、法律のプロです。
法律に従ったアドバイスをしたり、裁判をしたり、代理で人のために文書作成をしたり交渉をしたり、会社同士の取引などで大切な契約書を作成したりしています。
弁護士は、社会が正しいかたちで保たれるために必要な、とても重要な職業です。
弁護士になるには?
弁護士になるためには、まずは大学を卒業して、その後「法科大学院」という学校に行く必要があります。
法科大学院を卒業すると、今度は「司法試験」というテストに合格しなければなりません。
ただし、成績が優秀な場合などは、法科大学院を卒業しなくても、司法試験に合格できるコースもあります。
司法試験に合格すると、1年くらい研修を受けます。研修が終わったら、弁護士になることができます。
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弁護士の仕事の魅力
弁護士の仕事は、人助けです。
弁護士に何かを相談してくる人は、とても深刻なトラブルを抱えているものだからです。
たとえば、借金に苦しんでどうしようもない人、夫に酷い暴力を振るわれて、逃げるために離婚したい人、会社が給料を払ってくれなかったり、突然解雇されたりして困っている人などが相談に訪れます。
みなさま、弁護士に相談に来たときには絶望的な顔をしていますが、弁護士がサポートをして問題を解決できときには、笑顔になっていただけます。
「本当にありがとうございます」と、心から感謝してもらえるので、弁護士としては、「また、次もがんばろう」と思えます。
このように、「人のために役立っている」と感じられることが、弁護士の仕事の一番素敵なところです。
弁護士と論理的思考力(ロジカルシンキング)
プログラミングを勉強すると、論理的な思考力を身に付けることができます。
論理的思考力(ロジカルシンキング)は、弁護士にとって必須の能力です。
法律は、「法律論」と言われるように、論理の要素がとても大きいからです。実際、弁護士には理屈っぽい人が多いといわれます。
また、論理的思考力が足りないと、司法試験に合格することは難しくなります。
そこで、プログラミングを勉強することによって論理的思考力を高めると、司法試験にも合格しやすくなりますし、弁護士になった後も非常に役立つといえます。
また、プログラミングをやっていると、自然に問題解決能力が身につきます。
弁護士は、まさにトラブル解決を目的とした仕事ですから、こうして身に付けた問題解決能力は、弁護士の仕事に直結します。
さらに、プログラミングを学ぶと、創造性や表現力も身につきます。
弁護士の仕事でも、実はこうした能力が非常に役立ちます。
弁護士にもいろいろな仕事があるので、どういった分野でどのような形で自分の能力を活かしていくか、自分で考えて自己実現していかないといけないからです。
また、弁護士の業務分野にはIT関係の仕事もあります。
たとえば、企業内弁護士ならIT企業での仕事もありますし、ウェブ上で名誉毀損やプライバシー侵害が起こったときの対応を弁護士が行うことも多いです。
さらに、ITプログラミングがわかると、さまざまなIT機器やソフトウェアを自在に使いこなせるので、業務の幅が広がります。
このように、プログラミングを勉強することで、弁護士になるために必須の論理的思考力(ロジカルシンキング)を養えるほか、弁護士になった後にも役立つ要素がとてもたくさん含まれています。
どのような仕事に就くにも必要な基本の能力を高めてくれる教育なので、是非ともがんばって取り組んでみて下さいね。
【お話を伺った弁護士のプロフィール】
福谷陽子(ふくたに ようこ)先生
・弁護士
・京都大学卒業(在学中に司法試験合格)
・独立開業も体調不良のため、現在は執筆業に専念している元弁護士
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