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子どもの脳は3歳までに80%成長する!本当なのか研究論文を調べてみた。

子供の脳は3才までに80%成長する

子どもの脳は3歳までに80%成長すると言われているのはご存知だったでしょうか?

たしかに幼児をそばで見ていると、驚くべき早さで言葉を覚える姿に驚いてしまうことがありますよね。

今回は子どもの脳の成長についてお伝えしたいと思います。

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幼児期の教育は大切

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ユニセフが発行する「世界子供白書」2001年版の冒頭によると、「子どもが3歳になるまでに脳の発達がほぼ完了する。

わずか36カ月の間に子どもは考え、話し、学び、判断する能力を伸ばし、成人としての価値観や社会的な行動の基礎が築かれる。子どもの人生をより豊かにするための努力に最も適した出生から3歳になるまでの期間をむだにすべきでもない(一部略)」と書かれています。

幼児期の脳の成長は早く、その時期の教育は大切であることは読者の皆さんにも同意いただけると思います。

しかし、幼児の思考が大人の複雑で抽象的な思考の8割に及ぶようには見えません。

80%の成長とはどういうことなのでしょうか?

*ユニセフ「世界子供白書」2001年版 https://www.unicef.or.jp/library/sowc/2001.html

脳と身体の成長パターン

ものごとを順序立てて考えて伝える能力

ヒトの特徴として、他の哺乳類に比べて自立性の低い状態で生まれてくることがあげられます。

多くの哺乳類は生後すぐに自力で移動し、生存する能力を持っています。

しかし、ヒトは養育者なしで生きていくことができない未熟な状態で生まれてきます。

さらに、同じ体重の哺乳類に比べて成長は遅く、成熟するまでに多くの時間がかかります。

もう一つの特徴が、同じ体重の哺乳類と比べて脳が大きいということです。

身体の小さなヒトが生き延び、発展してきたのは脳の大きさのおかげと言えます。

さて、未熟な状態で生まれたヒトはどのように成長していくのでしょう?

脳と身体の成長パターン

*出典:長谷川眞理子「進化から見たヒトの子どものユニークさ」図2

上の図のヒトの脳や身体の成長パターンから、脳と身体の成長のペースの違いがわかります。(参考文献1)

ヒトの脳は幼児期に急速に成長し、身体は幼児期と思春期に成長します。

そして、性的器官が思春期に急成長しています。脳は3歳で大人の80%近くまで成長しています。

実はこの成長ペースにズレがあるのは、脳の成長のためと言えるのです。

総合研究大学院大学・長谷川眞理子学長・教授は「ヒトの成長に時間がかかるのは、大きな脳が行う複雑な神経活動の基盤を形成するには長い時間がかかるため」と説明しています。

ヒトの脳は大きくて高価な器官であり、ヒトはその発達を最優先で行います。

生後間もない段階では脳も身体も高速で成長しますが、ある程度大きくなると、脳と身体を同じように成長させることが困難となります。

そこで、身体の成長よりも脳の成長を優先させる時期が必要となります。

身体は小さいまま、幼児の脳が大人に近くまで成長するのはこのためです。

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脳の成長の仕組み

学校で発表する練習をすると子どもボット博士

次に子どもの脳が成長する仕組みを見てみましょう。

日本大学・林成之名誉教授によると、子どもの脳には3つの成長段階があるそうです。

まず最初は0~3歳で、脳神経細胞がどんどん増え続けていく時期です。

すなわち、脳がどんどん大きくなっていく状態です。

次に3~7歳になると、最大数に達した脳神経細胞がゆるやかに減少する時期に入ります。

ここでは、脳神経細胞の間引きが行われます。

不要な細胞が間引かれることで、残す細胞と、そうでない細胞がより分けられていきます。

最後に7~10歳では、細胞がより分けられるとともに、脳内で情報伝達回路がつくられていきます。

細胞と細胞がつながりあい、複雑で巨大な情報ネットワーク網をつくりだしていく時期です。

出典:ベビーパーク

林名誉教授によると、幼児期には知識を詰め込めるのではなく、脳の段階に合わせた教育が子どもの才能を伸ばすそうです。

3歳までは脳神経細胞は増えますが、神経回路は発達していません。

この時期の無理な学習は脳への負担となり、本能的に学習自体を嫌いになる可能性もあります。

生きたい、知りたい、仲間になりたいという脳の本能を育てるためには、子どもがうれしくなるように気持ちを込めて会話し、たくさんほめてあげることが大切だといわれています。

間引きにより神経回路のベースがつくられる3~7歳は、悪い習慣をやめ、良い習慣を身につけることが大切と言われています。

神経回路が進化し判断力や記憶力も急速に高まる7~10歳は、どんどん勉強して良い時期となります。

ただし、この年令は自分がやろうと思ったことを成し遂げることに喜びを感じる時期でもあり、親が先回りしたり、指示し続けると脳の成長を止めることとなってしまいます。(参考文献2)

自分の考えやアイデアを自信をもって発言できるのは大事だよね

東北大学・瀧靖之教授によると、子どもを賢く育てるためには好奇心が大切だと説明されています。

瀧教授が難関大学の学生にアンケート調査を行った結果、90%以上が小学生時代に何かにハマった、熱中体験があったという回答を得ました。

わくわく、ドキドキと好奇心が心から動く経験は、脳に良い刺激を与え、その刺激によって神経回路が繋がり、神経ネットワークが構築されると言われています。(参考文献3)

幼児の脳は急激に成長します。しかしそれは複雑な情報ネットワークをつくる準備期間です。

知識を詰め込むのではなく、好奇心を育み、自ら学ぶ習慣を身につけることが大切といえそうです。

ヒトの子育には親の長期間の努力が必要です。

しかし手間をかけた以上に子どもの成長として返ってきます。あわてず、成長に合わせて子どもを育んでいきたいものです。

参考文献
(1)「進化から見たヒトの子どものユニークさ」チャイルドサイエンス2009年3月
https://kodomogakkai.jp/m/pdf/Vol_5_hasegawa.pdf
(2)「子どもの才能は3歳、7歳、10歳で決まる!」(2011年、幻冬舎)
(3)「16万人の脳画像を見てきた脳医学者が教える『賢い子』に育てる究極のコツ」(2016年、文響社)

この記事を書いたのは

大学の先生

30代大学教員 あっ君パパ

京都大学大学院修了 博士(工学)