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デジタル教材の効果的な使い方。3つの注意点に気を付けて。

デジタル教材の効率的な活用方法

デジタル教材の活用が叫ばれている昨今、わが子にもパソコンやタブレットなどを使ってのデジタル学習をさせてみようと考えているママパパは多いですよね。

しかし、いざタブレットなどのデジタル教材を使うとなると、どのように活用すれば良いのか、実際のところどれほどの効果が得られるのか、不安に感じませんか。

そこで、今回は佐藤裕子さんと染谷藤重さんの論文「『We Can!』デジタル教材の効果的な活用に関する実践研究―“My Summer Vacation”の単元に着目して―」に基づいて、小学生デジタル教材の効果的な活用方法を紹介します。

家庭でもデジタル教材を使った学習をさせてみたいと考えている人は、ぜひ、参考にしてください。

デジタル教材を見せることが目的にならないように注意!

デジタル教材と紙の教材、どっちがいいの?

デジタル教材を活用しての学習で多くの人が陥ってしまう失敗としては、デジタル教材を見せることが目的になってしまうということが挙げられます。

デジタル教材は子どもの興味を引き出すことができる魅力的な教材です。

しかし、デジタル教材に夢中になっているわが子を見て「ちゃんと勉強しているな」と安心してはいけません。

実際にデジタル教材で学ばせたことをテストしてみると、まったく身に付いていないということは十分にあり得ます。

このような事態に陥ってしまうことを防ぐためにも、学習をさせる際には、何を学ぶためにデジタル教材を使うのか、その目的を事前にはっきりと自覚させてください。

目的意識の有無によってデジタル教材の効果は大きく前後します。

そして、デジタル教材で学んだ後は、テストをするなどして何を学び取れたかを確認するようにしてください。

そうすることで、デジタル教材の効果を見極め、次の学習に活かすことができます。

デジタル教材による学習効果を最大限高めるためにも、デジタル教材使用前と使用後のサポートはしっかり行うように心がけましょう。

スピードが速すぎるなど聞き取りにくい教材に注意!

デジタル教材のデメリット

デジタル教材ならではの滞りなく進む音声や動画は、効率的な学びにつながるものと考える人は多いでしょう。

しかし、スピードが速すぎる音声や動画は、かえって子どもに負担をかけてしまう可能性が高いです。

特に、話している人の顔が見えない音声や動画の聞き取りは、子どもにとって難しいもの。

話している人の顔が見えれば口の動きで何を言っているのかを予想しながら聞き続けることができますが、顔が見えずに何を言っているのかがわからないことが多ければ、子どもはデジタル教材での学習は難しいものと苦手意識を持ってしまい、デジタル教材での学習を断念してしまう可能性があります。

では、話している人の顔が見えるデジタル教材を使えば良いのではないかと考える人もいるでしょう。

しかし、そう単純にはいきません。

子どもが聞き慣れている日本語の場合には、話している人の口元が見えるデジタル教材を使うことで、多少なりとも子どもの理解を助けることができます。

しかし、子どもは言葉を予想することに頭を使いすぎて疲れてしまい、肝心の学習内容をまったく身に付けられなくなってしまう可能性があります。

また、子どもが聞き慣れていない英語などをデジタル教材で学ぶ場合、口の動きがよく見えたとしても、子どもは何を言っているのかをうまく予想することができず、いくら頑張っても聞き取りができない可能性が高いです。

デジタル教材を使っての学習では、子どもに負担を掛けないスピードに調整したり、子どもが聞き取ることができなかった部分をフォローしてあげたりするなどの大人によるサポートが必要不可欠です。

大人は教材にすべてを丸投げするようなことはせず、デジタル教材の至らない部分を補う努力をするように心がけてください。

理解度に合わない教材は使わないように注意!

デジタル教材の効果的な使い方

デジタル教材は、スタートボタンを押せば子どもの理解度に関係なくスルスルと最後まで進んでいってしまうものが多いです。

そして、子どもの方もスムーズに進むデジタル教材につられてか、理解したつもりになって最後までズルズルと学習を続けてしまうということがよくあります。

このようなことを続けていては、膨大な時間を無駄にしてしまいます。

デジタル教材を使って効率良く学ばせたいと考えるのであれば、子どもの理解度に合う教材をしっかりと吟味しましょう。

子どもの理解度に合う教材を選べば、子どもは理解できない点があったとき、すぐに違和感を覚え、デジタル教材を止めて助けを求めることができます。

レベルが高いデジタル教材を使えば、質の高い学びを得られるというわけではありません。

少し易しいくらいのレベルのデジタル教材を使い、子どもがわからない点をしっかりと洗い出して着実に苦手を潰していくことに役立てましょう。

「デジタル教材の効果的な使い方」まとめ

デジタル教材での学習に取り組ませたいのであれば、デジタル教材を与えるだけで満足してはいけません。

デジタル教材の学習効果を最大限引き出すためには、大人のサポートが必要不可欠です。

今回ご紹介した3つの注意点をしっかりおさえ、デジタル教材での学習を実り多いものにしてください。

参考文献:『We Can!』デジタル教材の効果的な活用に関する実践研究。上越教育大学 佐藤裕子 染谷藤重 (2020)
https://juen.repo.nii.ac.jp/?action=repository_uri&item_id=8202&file_id=22&file_no=1(pdf)

この記事を書いたのは

ニックネーム:chopsticks

2児の母。

国立大学教育学部の大学院修了。

教育関連の学術論文を多数読破。

母親目線でわかりやすく学術論文を紹介します。