最近注目のeスポーツ。アメリカ在住の研究者からのレポートです。
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eスポーツとは?
今回はスポーツ大国アメリカで最近人気がますます加熱しつつある、全く新しいスポーツについてご紹介したいと思います。それはeスポーツ(e-sports)という競技です。
eスポーツとは実際に身体を動かす競技のことではなく、テレビゲームを用いて行う競技のことを言います。
「テレビゲームがスポーツだって?」と思われるかもしれませんが、最近は世界大会が開催されるまで大きな注目を集めるようになっています。
また、2020年にはeスポーツファンの数はバスケットボールや野球のファンを上回るとも言われています。
アメリカのeスポーツの現状
ではeスポーツはどこで観戦するのでしょうか?
実はあなたもeスポーツをYoutubeやTwitchというウェブサイトで、簡単に視聴することができます。eスポーツで有名なゲームにはリーグオブレジェンド(通称LOL)やオーバーウォッチなどがあり、これらをYoutubeで検索することで簡単にeスポーツの様子をみることができます。
ちなみにeスポーツ選手のなかには、Youtubeの広告料(YoutubeをみたときにでるCM)でお金を稼いでいる人もいます。
他にもTwitchというウェブサイトでは、投げ銭システムというのを採用しており、ゲーム配信者がうまいプレイをしたとき、視聴者がおひねりという形でいくらかのコインをゲーム配信者に支払うという仕組みが採用されています。
おひねりとはいってもコインは現金に変換することができ,100円のおひねりや中には1万円もの大金をおひねりとしてあげる人もいます。
このようにしてゲームをしながらお金を稼ぐことで、サッカーや野球と同じようなプロのeスポーツ選手というのが次々と誕生しています。
Dota 2というゲームの世界大会では、賞金総額20億円以上というとんでもない額の賞金をプロ選手たちが奪い合うという大会もおこなわれ、その賞金額は年々上昇しつつあります。
また、2016年にはeリーグというプロリーグがアメリカで立ち上がりました。
このプロリーグでは日本でも有名なストリートファイターVというゲームや、ポケットリーグなどをプレイしながら、24のチームが賞金1億2千万円を目指してバトルを行うプロリーグとなっています。
こちらも、Twitchなどのネット配信などで実際に試合の様子を視聴することもできます。
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アメリカと日本のeスポーツの現状の違い
ではeスポーツは世界中でどの国が一番強いのでしょうか?
実はアメリカ、中国、韓国が三つ巴となっており、これまで日本からは強い選手というのは現れてきませんでした。
これは日本では法律の関係で、賞金を奪い合うe-スポーツの大会を開くことが難しく、プロの選手を育成することが簡単ではなかったという背景が、大きな理由となっています。
しかしながら、最近ではeスポーツに対する理解が広まりつつあり、日本でも強豪のプロ選手が育ちつつあります。
先日行われたオーバーウォッチというゲームの世界大会では、日本チームが大物プレイヤーを次々と倒していったということもあり、現在、日本選手はとても注目されています。
また,最近日本においてもe-スポーツリーグである日本e-スポーツリーグという組織が立ち上がりました。このリーグはまだ開始したばかりで十分洗練されてはいませんが、6つのチームが優勝を目指して競い合っています。
それぞれのチームはホームグラウンドをもっており、現在では東京・大阪・名古屋・北海道・福岡のチームが存在しています。それぞれのチームが地域ごとで、e-スポーツの普及のための活動も行っています。
さらに,これまでアメリカのみで運営を行っていたTwitchも、2017年9月に日本オフィスを立ち上げました。まだ本格的にサービスを開始したわけではありませんが、日本に本格進出する日も間近に迫っていると言われています。
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eスポーツ選手になるには?
ではeスポーツ選手(プロゲーマー)になるためにはどのようにしたら良いのでしょうか。
実はほかのスポーツと異なり、まだe-スポーツにはプロになるためのはっきりした道のりというのは存在しません。そのためeスポーツのプロ選手になるには、国内大会・国際大会に出場し、好成績をおさめることが一番の近道になるでしょう。
eスポーツの試合は、一人で戦うソロプレイだけでなく、複数人で戦うチームプレイも存在し、プロになるためにはクラン(チームのようなもの)に参加することも必要になります。
もしも学校にゲームの上手なプレイヤーが多いのであれば、学校のみんなでクランを組み、大会に出るのも良いかもしれませんね。
ある程度、大会に出て好成績を収めると、スポンサー契約を結ぶことになり、年間の契約料金をもらうことができます。この段階までくれば立派なプロ選手と言えるのではないかと思います。
これから市場がますます拡大していくことはほぼ間違いないと言われているe-スポーツですので、ゲームが大好きで仕方がないのでしたら、プロ選手を目指してみるのも悪くはないでしょう。
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初心者・小学生もOK