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フランケンシュタインとロボット三原則のはなし。

フランケンシュタインという名前を聞いたことがない人はめったにいないはずです。

ところがフランケンシュタインは小説がもとになっていることは、ほとんどの人が知りません。

フランケンシュタインは怪物を作った人の名前であり、怪物には名前が無かったことはもっとご存じないでしょう。

しかもその小説というのは19歳の女性によって書かれたものなのです。

小説が出版されたのは1818年で、オートマタ(西洋からくり人形)が絶頂期を迎えた頃にあたります。

当時はゴシック小説と呼ばれる神秘的、幻想的な作品が流行していました。

今回はこのフランケンシュタインとロボットの関係についてお話しながら、継承ということについて考えます。

継承とは「うけついでいく」という意味ですが、色々な分野で使用され専門用語にもなっている言葉です。

お話を始める前にキーワードを紹介しておきます。 カレル・チャペック、映画の誕生、アイザック・アシモフ、の3つです。

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カレル・チャペック

キッズ映画監督

カレル・チャペックとはチェコの小説家の名前です。

彼は「R.U.R」という1920年に発表された作品の中で、歴史上初めてロボットという言葉を使いました。

R.U.Rとはロボットを作る会社の名前の頭文字を並べたものです。 フランケンシュタインの小説が書かれてから100年ほど後のことになります。

フランケンシュタインの怪物は人造人間と呼ぶべきものでした。 人造人間とは、人間に近い人工生命体のことを意味します。

小説の中では高い知性とやさしい心を持っていますが、やがて自分を醜く作ったフランケンシュタインという人に復讐するようになるのでした。

実はチャペックの「R.U.R」の中に出てくるロボットも、現代のような機械ではなく、人造人間のようなものだったのです。

このロボットは人間の代わりに働くものとして作られるのですが、やがて人間に反逆し滅ぼそうとしてきます。

2つの作品はともに、人間が作り出したものに人間が滅ぼされるという共通点があります。

同じテーマをうけついでいると言い換えてもよいでしょう。

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映画の誕生

カメラで撮影中

映画の技術が開発されたのは19世紀の終わりです。

「R.U.R」が発表された11年後の1931年に「フランケンシュタイン」という映画が作られました。

この映画の中に出てくるフランケンシュタインの怪物は小説に描かれているものとはかなり違っていました。

この怪物の姿こそが現在多くの場所で見られるおそろしいフランケンシュタインなのです。

登場する怪物が評判となり、映画は大ヒットしました。

映画を観た人々はその恐ろしさのあまり、詳しいストーリーなど忘れてタイトルのフランケンシュタインが、怪物の名前だと思い込んだのでした。

この映画は、「R.U.R」のように小説の内容をうけついだものですが、人間が作り出した手に負えないものへの恐怖だけを発展させたのです。

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アイザック・アシモフ

映画撮影の休憩している子ども

アイザック・アシモフは科学者であり、小説家でもあった人の名前です。

彼は「フランケンシュタイン」の映画が上映されてから約20年後の1950年からのロボット小説をいくつも発表しています。

「われはロボット」や「ロボットの時代」というように、小説のタイトルにロボットという言葉を入れて、チャペックの小説を継承したのです。

自分の作品を通して、アシモフはフランケンシュタインの小説や映画が世の中に残したものもうけついでいきました。

彼は『フランケンシュタイン・コンプレックス』という言葉で、人間の手に負えないものを作ると、神の怒りに触れるという恐れを表現したのです。

その恐れに対して、彼の作品の中のロボットは、人造人間から機械製のものに変わっています。

ロボットの脳は人間のものを移植したりするのではなく、コンピューターに組み込まれた人工知能です。

アシモフはさらに『ロボット三原則』をとなえました。

ちなみに、ロボットと三原則を単に紹介しますと、

1. 人間に危害を加えないこと。(安全)
2. 人間の命令に必ず従うこと。(便利)
3. 自分自身を守ること。(長持ち)

となりますが( )の中の言葉は現在の電気製品に継承されている表現です。

この三原則は、それ以後のロボット科学だけでなく社会全体にも大きな影響を与えました。

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「フランケンシュタインとロボット」まとめ

フランケンシュタイン症候群・コンプレックス

以上のように、今回はフランケンシュタインとロボットの関係についてお話しました。

手に負えない怪物を作ってしまう恐れを抱きながらも、理想のロボット作りを目指す人間の取り組みに触れることができたことでしょう。

ご紹介した作品にも興味をもっていただければ幸いです。

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