Wikipediaによるとプログラミングとは、「コンピュータ・プログラムを作成することにより人間の意図した処理を行うようにコンピュータに指示を与える行為」であると書かれています。
これだけでは少しわかりにくいですよね?
そこで、この記事ではこれをもう少し噛み砕いて説明致します。
もくじ
コンピュータに指示を与えるとは?
そもそもですが、コンピュータに指示を与えるとはどういうことでしょうか?
これはどういうことかというと、コンピュータにわかるような言語でコンピュータにいくつかの命令文を与えるということです。
例えば、「2つの数字を足して」や「ある数字をある数字で割り算して」などが命令文です。
そしてこれらの命令文をコンピュータが理解できるように命令しないといけません。
人間が日本語・英語・スペイン語などを理解するように、コンピュータもコンピュータが理解できる言語というのが存在します。
この言語にはコンピュータが理解できる決まったフォーマットが存在し、これをプログラミング言語、といいます。
コンピュータへ与える命令文というのは上のように足し算・割り算など非常にシンプルなものを基礎的なものとしていますが、それ以外にももう少し複雑な命令をすることも可能です。
例えば、「消費税8%としたときの買い物の合計金額を計算する」や「ある時系列データの平均値を計算する」などです。
これらの命令は上の足し算・割り算よりも複雑に見えるかも知れません。
コンピュータはこれらのタスクを分割し、足し算・引き算・掛け算・割り算などを利用して複雑な処理をこなすことができます。
では、なぜこのような足し算・割り算などをするのにわざわざコンピュータを利用するのでしょうか?
足し算・引き算・掛け算・割り算は小学生でもできるくらい簡単な作業ですよね?
わざわざプログラミング言語を書いてコンピュータにやらせなくても、人間がやればよいのではないでしょうか?
なぜプログラムミングをしてコンピュータを利用するの?
では、なぜわざわざ難しいプログラムミングをしてコンピュータを利用するのか考えてみましょう。
その理由はいくつかありますが、ここでは3つの理由を挙げます。
コンピュータは計算が高速
まず一つ目に、コンピュータは計算が非常に高速だからです。
いくら足し算・掛け算の名人といっても、お題を聞いてから回答するまでに数秒はかかるでしょう。
現代のコンピュータはとても大きな桁数の足し算をするのに、1ナノ秒(=0.000001秒)もかかりません。
仮に1秒間コンピュータに計算させておくと、数百万回の足し算をさせることができます。
これではいくら人間の名人が計算が早いと言ってもコンピュータに勝つことは到底できませんよね。
もしも現代のコンピュータより計算が早い人を知っているよ、という人がいればぜひ私に教えて下さい。
コンピュータはコストが安い
二つ目の理由として挙げられるのは、コンピュータは非常にコストが安いからです。
例えば、日本の株式市場の1000種類の株をチェックして取引する、ということをするとします。
これを人間がやると考えてみましょう。
1人ですべての株をチェックすることは到底不可能ですから、何十人、何百人の人を雇ってチェックする必要がありますね。
これだけの人を雇おうとすると大変なお給料を支払わなければなりません。
一方で、コンピュータを利用して1000種類の株式をチェックするのは非常に簡単です。
たくさんのデータを一度に大量に処理することはコンピュータの得意分野です。
現代のコンピュータであれば何の問題もなく、簡単に行うことができます。
コンピュータは24時間働くことができる
三つ目の理由として、コンピュータは24時間休むことなく働くことができるからです。
しかも疲れることがありません。
人間がコンピュータの代わりをしようとしても、集中力を保ったまま24時間働き続けることは到底できません。
一方で、コンピュータの場合は疲れることもなく、一定の動作を繰り返すことは造作もありません。
⇒スーパーコンピューター富岳が世界1位。2位じゃダメなんですか?その理由を解説。
まとめ
このようにプログラミングを行うことでコンピュータに命令することができます。
ちなみにこのようなプログラミング言語は何十種類も存在します。
有名なところだと、C言語やPython、Javaなどがあります。もしかするとネットニュースなどで聞いたことがあるかもしれませんね。
⇒アンプラグドプログラミング教育の事例。パソコンもタブレットもなくてもできる。
なぜプログラミングを学ぶことが大切か?
最後に、このようなプログラミングを学ぶことがなぜ大切なのか説明します。
プログラミングは楽しい
まず最初にプログラミングそのものが非常に楽しいからです。
プログラミングをすることで、あなただけのゲームを作ったり、自分だけのウェブページを作ったりすることができます。
FacebookのようなSNSを作ることもできますし、Amazonのような商品を販売するページを作成することもできます。
このようにプログラミングには無限の可能性があります。どう聞いても楽しいですよね?
プログラミングは企業の核
他にも現代的なテック企業では、プログラミングは会社の核となっています。
プログラミングなしには何をすることもできません。
もしもあなたがプログラミングをすることができれば、Facebook, Google, Apple, Microsoft, Amazonなどの企業の核となるプログラムを書くことができるかもしれません。
もちろんこのような企業は非常にお金持ちですので、お給料もとてつもなく高いです。
最近では、プログラミング能力の高い方には大学を卒業してすぐに1000万円のお給料を与えたりすることもあるようです。
このようにプログラミングにはあなたの可能性を無限に広げることができます。
ぜひプログラミング言語を学び、楽しい人生を送りましょう。
⇒研究者はMac派が多いのはなぜ?小学生の初めてのパソコンはMacそれともWindowsどちらがおすすめ?
30代大学教員 アメリカ在住
京都大学大学院修了 博士(工学)