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海外の小学校ではどのようなジェンダーフリー教育がされているの?

ジェンダーフリー教育、男女平等

最近、日本では東京オリンピックに関連して男女平等の問題が大きく取り沙汰されています。

日本は男女平等に関して、世界的に見ると非常に遅れている国であるという風に考えられています。

例えば世界経済フォーラム(WEF)によると、各国のジェンダー不平等状況を分析した「世界ジェンダー・ギャップ報告書(Global Gender Gap Report)2020」において、日本は121位と報告されています。

対象国が153カ国しかないことを考えると非常に低い順位であるということが分かると思います。

実際に私自身がアメリカで働いていた経験を踏まえても、日本社会はやはり男女不平等社会であるなあと思います。

さて、今回は私が在住しているアメリカや海外の小学校は果たしてジェンダーフリー(男女平等)なのかどうかについてお話します。

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海外の小学校はジェンダーフリー?

LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)

まず、アメリカ全体に関してみると、先程の世界ジェンダー・ギャップ報告書2020ではアメリカは53位となっており、決して高い順位ではありません(それでも日本よりはずっと高いですが)。

このランキングで上位に位置している国はアイスランド、ノルウェー、フィンランドなどの北欧諸国です。

特にアイスランドは過去10年連続で1位となっており、世界でもっとも男女平等な国であると考えられています。

これらのジェンダーフリー先進国では、特に幼児教育機関や初等教育機関からジェンダーフリー教育が重視されています。

その理由は、この時期の教育内容が人格形成を大きく左右するからです。

つまり、これらの国では小学校の段階からジェンダーフリー教育が徹底されているということです。

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海外ではどんなジェンダーフリー教育がされている?

男女平等を訴える少女

では次に北欧を中心にジェンダーフリー先進国ではどのような教育がなされているのでしょうか?

これらの国では、大きく分けて3つのジェンダーフリー教育がなされています。

まず1つ目は、「『男だから』『女だから』という固定観念を生まない」というものです。

これは精神的な部分と身体的な部分があります。

精神的な部分では、男だから勇敢で力強くないといけない、女だからおとなしくしないといけない、というようなステレオタイプを産まないようにするというものです。

身体的な部分では、服装を自由に選択できるようにしたり、男女の区別に縛られないおもちゃのデザインを採用するなどの工夫をしているようです。

次に2つ目は、性についての具体性をもった性教育を行うというものです。

日本では性教育はなんとなくこっ恥ずかしく、タブー視されているような印象を受けている方もいるかもしれません。

フィンランドでは子供達が性の悩みや相談をしたり、場合によっては治療などができる場があるそうです。

性を科学の一つの分野として捉え、子供達に教える教材も発達に合わせて開発されています。

最後に3つ目として、「皆が皆を尊重し合うということ」です。

ジェンダーフリー教育とは単に男女の違いの固定観念を取り払うというだけのものではありません。

それぞれの違いを排除するのではなく、違いに目を向けないことでもなく、尊重し合って生きていくことこそが真のジェンダーフリー教育であると考えられています。

北欧ではこのように、平等であることや人権の尊重、さまざまな角度から命や体の大切さを学べるようなジェンダーフリー教育が浸透しています。

日本でもこれからジェンダーフリー教育が重要視される?

女性差別、女性格差はなくなる

最後に日本でのこれからのジェンダーフリー教育はどうなるか、ということについて考えてみたいと思います。

まず確実に言えることは、日本においてもジェンダーフリーの考え方は今後少しずつ、確実に浸透していくということです。

現時点では、日本の男女格差は非常に大きいですが、歴史を振り返ると徐々に改善してはいます(ただし、世界基準でみると121位と大きく遅れてはいます)。

ジェンダーフリーが進んでいるかどうかについて、国会議員の女性比率が取り上げられることが多いですが、現在の日本の国会議員の女性比率は10.1%です。

10人に1人と考えるとまだまだ少ないように思われますが、30年前は2.7%でした。

このように少しずつではありますが、日本も着実にジェンダーフリーが進んでいます。

特に最近はジェンダーに関してメディアでも数多く取り扱われるようになってきており、紙面上を賑わせることも多いです。

とはいえジェンダーフリーの考え方は急速に広まるというものではなく、社会全体でじっくりと育んでいき、数字や表面上の理解だけでなく、皆の価値観や行動に反映させていく必要があります。

もしかすると、あと10〜20年もすれば日本の男女格差は小さくなっているかもしれません。

自分の子供が大きくなる頃には日本でもよりジェンダーフリーが進んでいる世の中になっているといいですね。

そうするために、まずは自分が思っている男性はこうあるべき、女性はこうあるべきという考え方を見直してみると良いかもしれませんね。

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この記事を書いたのは

大学の先生

30代大学教員 アメリカ在住

京都大学大学院修了 博士(工学)