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反復学習のメリット&デメリット。繰り返し学習する効果をインターリーブ学習と比較

反復学習

この記事を読んでおられる読者の皆さんの中には、中学受験やテストで良い成績を取りたいと思っている方もおられるかもしれません。

テストでは、良い記憶力を持っていることが高得点に直結する場合も数多くあるでしょう。

今回の記事では、上手に記憶をするにはどうしたらいいのか、というお話をしてみたいと思います。

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反復学習とは?繰り返し勉強すること

上手に記憶をする方法はいくつもありますが、今回の記事ではその中でも反復学習に着目して説明をしたいと思います。ここで反復学習とは「同じ内容を反復して繰り返し記憶する」という方法のことです。

みなさんも小学校で漢字の書取りを授業でやったことがあるのではないでしょうか。書取りでは同じ漢字を何度も書くことにより記憶を定着させていきます。まさに反復学習の一例というわけですね。

このように反復学習は記憶の基本とされ、どんなジャンルであってもまずは最初に行うべき学習法とされています。

反復学習のメリット

中学受験

学習が簡単

ではこのような反復学習にはどのようなメリットとデメリットがあるでしょうか?

まず、反復学習の最初のメリットとして挙げられるのは、「学習が非常に簡単になる」という点です。反復学習では基本的に同じ作業を繰り返すことにより記憶を長期化させます。

そのため、学習自体は非常に労力が少なく、一方で記憶は長期化できるという特徴があります。かけている労力は少ないが、記憶が長期的に保たれるため、テスト等の得点も上がり、子供の自己肯定力の向上にも繋がります。

ムラなく理解できる

次のメリットとしては、「ムラなく理解できる」ということです。

このメリットの一例として、7回読み勉強法という勉強法があります。この勉強法は、『東大首席が教える超速「7回読み」』にて紹介されている勉強法で、教科書を7回読むことで全体を通して記憶に定着させるということを説明しています。

教科書全体を何回も読むことによって、自分が理解できない場所がわかり、それを意識することで全体的な理解度がより高くなる効果があると言われています。

応用力が付く

このように、学習することが簡単だと感じ、全体を通してムラなく理解できていれば、応用力も付くといわれています。応用問題のほとんどは、複数の基礎問題の組み合わせからできております。

基礎問題を全体的に理解しており、反復学習によって学習の方法が確立されていれば、応用問題は何ら怖い物ではありません。

反復学習のデメリット

飽きる

反復学習のデメリットとして、まず最初にあげられるのは、「勉強に飽きてしまう」ことです。反復するということは、人によっては作業のように感じられ、勉強の楽しみが削がれてしまうことがあります。

これは年齢が小さい子供ほど当てはまります。ある程度年齢が上がると、中学受験のために勉強する、中間試験で良い点を取る等、成績のために勉強するという目標を立てることができ、それに向かって少々苦でも反復学習ができるかと思います。

しかし、年齢が小さい子供では、それが難しく、幼少時に反復学習をさせると勉強が苦痛に感じてしまうことがあるかもしれません。

時間がかかる

次に挙げる反復学習のデメリットとしては、「時間がかかる」ということです。反復学習において、繰り返し同じ内容を学習することは避けられません。

繰り返す回数に差はあれど、時間がかかる学習法ではあります。そのため、反復学習の効果を最大限に得るには、学習計画を立てて、ある程度の時間を確保する必要があります。

インターリープ学習との違い

反復学習と検索すると、よくインターリープ学習と比較されている情報が見つかります。同じ内容を繰り返し行う反復学習とは違い、インターリープ学習は、ひとつの学習をする際にあえて異なる内容を織り交ぜて行う勉強法です。

例えば、日本史と世界史を交互に勉強する、英語のリスニングをする際にはリーディングも同時にするといったような勉強方法です。

やり方としては、好きな時間内で時間を区切り、学習内容を切り替えるだけです。一見、混乱しそうな勉強法ですが、研究によってはインターリープ学習の方が学習内容の定着率が高いという報告もあります。

個人的には、どちらの勉強法が合うかはその人の好みや集中力が持続する長さによるところが大きいと思いますので、一概にどちらの学習法の方が効果的と断言するのは難しいです。

余談ですが、筆者は同じ内容をずっと勉強していると飽きを感じてしまうので、大学受験時には数学に疲れたら物理をやって頭を切り替えるというインターリープ学習に近い勉強方法を行っており、実際に高い学習効果を得ることができました。

今後反復学習は必要になるか

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誰にとっても反復学習が必要と言い切るのは難しいでしょう。

しかし、何かを身につける際には少なからず反復する必要が出てくると思います。机に向かう勉強だけでなく、逆上がりや縄跳びなどの運動の学習にも同じことが言えます。

同じことの繰り返しと聞くと、つまらなさそうというイメージが持たれ、敬遠されがちですが、反復学習は効果的な学習法という研究結果も出ているので、もし学習法を模索している、成績に伸び悩んでいる場合は、試してみてはいかがでしょうか。

この記事が少しでも参考になり、皆さんの成績向上に貢献できるととても嬉しいです。

【参考文献】
ブロック練習と交互練習の単独効果と複合効果の比較検討
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjep/68/2/68_122/_pdf
インターリーブ練習は数学学習に効果的
https://www.researchgate.net/publication/280326212_Interleaved_Practice_Improves_Mathematics_Learning
インターリーブ学習はスキル学習と前頭頭頂ネットワークの機能的接続を強化するhttps://www.researchgate.net/publication/221855772_Interleaved_practice_enhances_skill_learning_and_the_functional_connectivity_of_fronto-parietal_networks

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この記事を書いたのは

大学の先生

あっくんパパ
2児の父
京都大学大学院修了
博士(工学)

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