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論理的文章の書き方、これなら小学生にもできる。

論理的文章の書き方

小学生のうちからやっておきたい!「論理的文章を書く力」を培うための方策をご紹介。

大学入試では小論文に四苦八苦、大学入学後もレポート・論文作成に辛酸を舐めさせられたという経験があるパパ・ママも多いのではないでしょうか。

大学入学後はともかく、大学入試の段階であんな苦労をさせたくないと考え、わが子には大学入試に小論文が課せられない大学をすすめようと考えている方もいるかもしれませんね。

しかし、その考えは危険です。

なぜなら、大学入試改革後は論理的文章を書く力がより一層強く求められるようになり、国語はもちろん、数学や理科、社会や英語といったどの教科においても論理的文章を書く力が身に付いているかを見極めるべく、記述式問題がどんどん増えていくのですから。

このことに鑑みれば、子どもの将来のために取るべき方策はただ1つ。

早いうちから、できれば小学生のうちから論理的文章を書く力を培うための特訓を行うことです。

今回は増田泉さんの論文「基本となる文章構成に着目した論理的文章の指導―小学校から大学までの小論文指導の方策―」(2019年)をもとに、「論理的文章を書く力」を培うための方策について紹介します。

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論理的文章には「型」がある

論理的文章の書き方

論理的文章には「型」とでも呼ぶべきものがあります。

「型」とは、もう少しわかりやすくかみ砕けば、「文章構成」のことです。

従来、論理的文章の書き方に関する研究では、「段落の固有の役割を意識すれば、論理的なものの考え方の基礎を身につけられる」と考えられています。

事実、どんな学術論文も「①題名②抄録③緒言④研究方法⑤研究結果⑥考察⑦総括⑧結論⑨謝辞⑩文献」といったような構成を持っています。

このことから、論理的文章を書けるようになるためには、まず「文章構成」すなわち「型」を身に付ける必要があると言って良いでしょう。

なお、論理的文章の主な文章構成としては、次のようなものが挙げられます。

① 序論・本論(具体例・考察)・結論
② 事実(根拠)・理由づけ・主張
③ はじめ・なか・まとめ・むすび

これらのうち、増田さんは小学生にもわかりやすい「③はじめ・なか・まとめ・むすび」を採用し、小学生に有効な論理的文章の書き方を培う方策を提案しています。

増田さんが提案する具体的な文章構成は以下のとおりです。

〈字数400 字〉

第1段落 序論 はじめ(全体の概略) 40字
第2段落 本論 なか1(具体例1) 140字
第3段落 本論 なか2(具体例2) 140字
第4段落 本論 まとめ(考察) 40字
第5段落 結論 むすび(主張) 40字

増田さんはこれらの要素の中でも「なか」と「まとめ」に一貫性を持たせることをしっかりとおさえることが大切だといっています。

たしかに、たとえそれぞれの構成が論理的な文章になっていたとしても、文章全体を通して読んでみると点でバラバラという状態では、まったく異なる文章が並べられている短編集のような、ちぐはぐな文章になってしまいますね。

論理的文章を書く際には、「まとめ」に向けて「なか」を書くということを意識したいところです。

なお、「むすび(主張)」については小学校高学年になるまでは「まとめ(考察)」との区別を付けることが難しいと増田さんは述べています。

そのため、小学校中学年までは「まとめ」までの文章を書くことに注力した方が良いでしょう。

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一段落に書くのは一事項のみ!「感想」は客観的事実に置き換える

論理的に文章を書く方法

増田さんは論理的文章を書く上で重要なのは「段落は意味のまとまり」であるということを理解することだと述べ、次の3つの点をおさえる必要があると述べています。

① 一段落の中に複数の事例を入れず、一段落には1つのことを述べる意識をもつ

② 段落の中心になる主要語句について、読み手に分かりやすく詳しく説明する

③ 一段落に書かれる事項の核となる中心文は、段落の始めに書くと分かりやすい

これらのポイントは特に「なか」を書く際におさえておきたいもの。

読み手意識を持つことはどの文章を書く際にも大切なことですが、論理的文章を書く際には「一段落一事項」を遵守することで、よりわかりやすく読み手に伝わりやすい文章を書くことができます。

また、論理的文章を書く場合、主観的な「感想」ではなく、誰もが共通認識として受け入れられる「客観的事実」によって肉付けをしていくことが重要になります。

論理的文章を書いて読み直しをする際には、一文一文がすべて「客観的事実」になっているかをチェックし、「感想」があった場合には「客観的事実」に置き換えていきましょう。

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「論理的文章の書き方」まとめ

小学生にもできる上手に作文を書く方法

「論理的文章を書く特訓を行うためにはそれ相応のテーマを用意しなければならないのでは?」と億劫に思う人もいるかもしれません。

しかし、増田さんは日常の何気ないテーマ、たとえば「家の手伝い」や「遠足」などで書いた方が、より効果的に論理的文章を書く力を身につけられると述べています。

日常生活と論理的思考とは程遠いものだろうと感じる人もいると思いますが、実は、論理的思考とは、感動・驚き・疑問・腑に落ちない感じといった実感・心情を含めた日常生活を基盤としているものなのだそう。

あなたもわが子と一緒に日常の何気ない物事を論理的文章の「型」に当てはめて文章を書く特訓を重ね、親子共々論理的文章を書く力を磨いていってくださいね。

参照文献:基本となる文章構成に着目した論理的文章の指導~小学校から大学までの小論文指導の方策~ 増田泉(新島学園短期大学コミュニティ子ども学科講師。教育学修士。日本言語技術教育学会理事
https://gair.media.gunma-u.ac.jp/dspace/bitstream/10087/12568/1/37-50%e5%a2%97%e7%94%b0.pdf

この記事を書いたのは

ニックネーム:chopsticks

0歳と3歳の母。

国立大学教育学部の大学院修了。

教育関連の学術論文を多数読破。

母親目線でわかりやすく学術論文を紹介します。

ユウちゃん

文章書くの大好き。よーし論理的に書けるようにがんばるぞ!