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プログラミング教育の効果とデメリット・問題点について工学博士が解説

プログラミング教育

プログラミング教育とは?

プログラミング

2020年からプログラミング教育が小学校で必須になったことはご存じでしょうか。小学生のお子さんがいたりするご家庭の場合はご存知かもしれませんね。

プログラミング教育と聞くと、C言語、JavaScript、Pythonなどのプログラミング言語を学ぶことを想像するかもしれませんが、驚くことに学校ではプログラミング言語は学ばないというのはご存知だったでしょうか。

小学校で習うプログラミング教育とは、プログラミング的思考、つまりは複雑な事象を細かく分解して考える問題解決能力を養う教育のことです。国語や算数のように「プログラミング」という教科は存在せず、各教科の授業の中でICT等を活用しながら進められているのが実情です。

文部科学省が発表しているプログラミング教育の目的

小学生プログラミングスクール

問題解決能力

このようなプログラミング教育を行う目的は何なのでしょうか?文部科学省が発表しているプログラミング教育の目的としては主に3つあり、1つ目は先にも述べたプログラミング的思考、つまり問題解決能力を養い、想像力を育むこと。

IT人材の育成

2つ目は社会貢献で、世の中はコンピュータやプログラミングなどの情報技術によって支えられているということをこれからを担う世代に教えるという目的。

学習効率の向上

3つ目は、他教科の学習効率を上げるためです。問題解決能力が養われることで、他の教科の学習にも応用でき、より効率的に学習内容を理解するということが期待されています。では次に、プログラミング教育のメリットとデメリットについて考えてみましょう。

文部科学省プログラミング教育
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/detail/1375607.htm

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プログラミング教育の効果・メリット

ロボット教室

プログラミング教育によってもたらされるメリットはいくつもあります。最大のメリットは、プログラミング教育の目的の一つでもある「問題解決能力」が身につくことです。

これは他の教科の学習効率を高めるだけでなく、大人になって社会に出てからも一生役に立つスキルです。また、プログラミング教育はタブレット等のデジタル機器を使用して行われることが多いため、デジタル化が進んでいる世の中に柔軟に対応できるというメリットもあります。

タブレットを使用して学習をする場合、グループで協力してプレゼンテーションを作り上げる機会も多くあるため、教員が一方的に授業を行う従来の授業ではなく、生徒が能動的に考え、自らアイデアを出す機会が増えます。

ちなみにこれはアクティブラーニングと呼ばれ、最近の教育のトレンドにもなっています。これにより、コミュニケーション能力が育つというメリットが期待されています。

小さい頃から、デジタル機器に触れる機会が増えると、世の中を支えるコンピュータや情報技術に興味を持つことが増えます。これにより、将来的には現在不足しているが比較的給与の高いエンジニア職に興味を持つ子供が増え、国家としてデジタル人材の育成ができるというメリットもあります。

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プログラミング教育の問題点・デメリット

子どもロボットプログラミング教室

数多くのメリットをもたらすプログラミング教育ですが、もちろんデメリットもあります。

代表的なデメリットとしては、教育現場のICT化が進んでいないということと、プログラミング的思考を理解している教員がまだまだ少ないことによって、プログラミング教育の質や進み具合にばらつきがあることです。

プログラミング教育が2020年に必須課されてまだ間もないため、現場ではまだまだ準備が足りないのが現状です。

デジタル機器を揃えるには、お金がかかり、更にはそれを使いこなす教員の育成にもある程度のお金と時間が必要です。

また、都市部と地方とでは、プログラミング教育に対応できるスピードやかけられるお金を異なるため、都市部と地方の教育格差を広げることも懸念されています。

その他のデメリットとして、デジタル機器を小さい頃から触らせることによって画面を見る時間が増え、その結果として視力が悪くなることもメリットとして上げられています。

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今後プログラミング教育はどうなるか

では、今後プログラミング教育はどのようになっていくのでしょうか?文部科学省によると、小学校と同様、中学、高校でもプログラミング教育が必須化されることとなりました。

プログラミング教育が必須化されるまで、たった2割の高校でしか情報技術の授業が実施されていませんでした。

2020年〜2022年の間に小中高全てでプログラミング教育が必修化されましたが、導入されたばかりであるため、現場では先生も生徒も手探りで進めている学校がほとんどかと思います。

プログラミング教育必須化が社会に影響を与えるのはこれから何年も先のことになります。これからのプログラミング教育がどのように発展していくか、子供たちにどのようなメリットをもたらすかとても楽しみですね。

このように、現代の子供達は私たち親世代とは学習スタイルや求められるスキルが異なるため、親としてどのようにサポートできるか考えていくためにも、親自身も含めてデジタル化に対応していくことが重要であるといえるでしょう。

小学校プログラミング教育の光と影
https://ousar.lib.okayama-u.ac.jp/files/public/6/61565/20210325111123392758/cted_011_059_073.pdf

この記事を書いたのは

大学の先生

30代
あっ君パパ
京都大学大学院修了
博士(工学)