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小学生は読書をすることで学校生活が劇的に楽しくなる。調査結果

読書をすることで小学校が楽しくなる

「うちの子、家ではしっかりしているのに、学校では先生とも友達ともうまくやれていないみたい…」

このような悩みを抱えている親は、意外と多いのではないでしょうか。

わが子が学校でうまくやれていないことを知ると、親としてはとても苦しいものですが、おそらく最も苦しんでいるのは、他ならぬ当人です。

今回は、安藤美華代先生(岡山大学教授、専門分野:臨床心理学)の論文「小学生の読書活動と学校生活スキルとの関係」に基づいて、子どもが学校で楽しく生活できるようになるための方策をご紹介します。

学校生活が難しいと感じているわが子をどうにか助けてあげたいと考えているママパパは、ぜひ参考にしてください。

なぜ学校生活が難しいと感じてしまうの?

そもそも、なぜわが子は学校生活が難しいと感じてしまうのか、原因がよくわからずに悩んでいるママパパは少なくないでしょう。

学校生活を難しいと感じてしまう子の多くは、いわゆる「学校生活スキル」を十分に身に付けられていないと言われています。

「学校生活スキル」とは、成長していく中で出会う、学習面・社会面・進路面・健康面などのさまざまな課題に対処するスキルです。

具体的には、以下の7つが挙げられます。

  1. 進路決定スキル:将来を見据え、自分が次に何をすべきかを決定するスキル
  2. 集団活動スキル:集団で活動する際、和を乱さないように適切な行動をとるスキル
  3. 自己学習スキル:自ら学習に取り組むスキル
  4. 課題遂行スキル:課題を発見し、課題に取り組むスキル
  5. 健康相談スキル:心身の健康に異常を感じたとき、誰かに相談するスキル
  6. コミュニケーションスキル:自分の考えを相手に伝えたり、相手の考えを受け取ったりするスキル
  7. 健康維持スキル:早寝早起きを心がけたり、食事のバランスに気を遣ったりするなどして健康維持に努めるスキル

いかがでしょうか。

「うちの子に足りないスキル、たくさんあるな…」と思う一方で、「すべてのスキルを身に付けている子は、ほとんどいないのでは?」と思いませんか?

たしかに、これらのスキルをすべて身に付けられている子はほとんどいません。

言い換えれば、ほぼすべての子が大なり小なり学校生活を難しいと感じています。

「うちの子だけが学校生活をうまくやれていない」と感じている人は、どうか気負いすぎないようにしてください。

本を読めば学校生活が楽しくなる?

とはいえ、ほぼすべての子が学校生活スキルをすべて身に付けているわけではないからと言って、学校生活スキルを身に付けなくても何とかなると思ってはいけません。

やはり、学校生活スキルはできる限り高めておいた方が良いものです。

とはいえ、さまざまな学校生活スキルをひとつひとつ伸ばしていくことは骨が折れそうだと考える人は多いでしょう。

実は、すべての学校生活スキルを伸ばす魔法のような方法があります。

それは、本を読むことです。

本を読めば、学力や読解力が高まるのみならず、子供の生活空間が大幅に広がると言います。

読書とは、日常生活の中で出会えない違う時代と場所の人や体験との出会いです。

この体験はあくまで疑似体験ではありますが、実体験と同様に子どもの社会性や感情の発達に役立つと言われています。

また、読書には意識・意欲・行動にプラスの影響を与えたり、論理的思考力や思考の柔軟性、将来展望の向上に良い効果を与えたりすることを期待できると言います。

安藤先生が小学生に対して実施した読書活動と学校生活スキルとの関連を調べるための調査では、以下のような結果が得られたそうです。

  • 進路決定スキル・集団活動スキル・自己学習スキル・課題遂行スキル・コミュニケーションスキルは、いずれも読書活動体験と読み聞かせ体験の両方、もしくは、どちらか一方が多い子どもの方が、読書活動体験と読み聞かせ体験の両方が少ない子どもよりも高かった。
  • 進路決定スキル・集団活動スキル・自己学習スキル・コミュニケーションスキルは、読書活動体験と読み聞かせ体験の両方が多い子どもが最も高かった。

安藤先生の調査によると、自分で読書活動体験をすることはもちろん、読み聞かせ体験をすることも学校生活スキルの向上に役立つようです。

学校生活スキルを向上させたいものの、自分で本を読むことが難しそうな子には、読み聞かせ体験を積極的にさせてあげると良いでしょう。

どんな本を読めばいい?

邑上さんと安藤さんが実施した調査によると、好きな本や忘れられない本として小学生が挙げたものは小説が最も多く、以下、マンガ、絵本、児童文学が続いていたそうです。

マンガは本のうちに入らないのではないかと思う人もいるかもしれませんが、娯楽的要素のみならず、学習を目的としたマンガもたくさんあります。

また、娯楽的要素が強いマンガであっても、レトリックを学んだり語彙を増やしたり、人の感情や異なる価値観を理解したりすることはできます。

本を読む習慣が身に付いていない子には、絵が多くて親しみやすいマンガや絵本を薦め、本への興味を広げてあげてください。

まとめ

学校生活を楽しむためには、学校生活スキルを身に付けることが大切です。

学校生活スキルは、読書活動体験や読み聞かせ体験によって伸ばすことができます。

わが子に楽しい学校生活を送ってほしいと考えている人は、マンガや絵本でかまわないので、多くの読書活動体験や読み聞かせ体験をさせてあげてください。

参考文献:http://ousar.lib.okayama-u.ac.jp/files/public/5/58115/20200326095951871650/cted_010_017_026.pdf
小学生の読書活動と学校生活スキルとの関連 安藤美華代(岡山大学 社会文化科学研究科 教授)

この記事を書いたのは

ニックネーム:chopsticks

2児の母。

国立大学教育学部の大学院修了。

教育関連の学術論文を多数読破。

母親目線でわかりやすく学術論文を紹介します。