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子供を「主体的に学ぶ力を持つ人」に育てるために親ができるサポートとは?

自分から進んで勉強できる子

「指示待ち人間」にイライラしたことありませんか。

「指示待ち人間」とは、誰かに指示をされれば指示どおりに物事を行うことはできるものの、指示されなければ何もできない人のことを指す言葉です。

社会人経験があるママなら、「指示待ち人間になるな」という台詞を一度は耳にしたことがありますよね。

では、世の中は「指示待ち人間」ではなく、どのような人を求めているのでしょうか。

それは、「主体的に学ぶ力を持つ人」自分から行動したり、取り組むことができる人です。

親だったら誰でも、大人になったわが子が世の中で活躍するような人になってほしいと願うもの。

わが子が自ら学び、深く考え、その上で最善の行動をとることができる「主体的に学ぶ力を持つ人」になれるよう、親は全力でサポートしましょう。

今回は、親ができるサポートについて、天間環(尚絅学院大学教員)さんの研究「主体的な学び、深い学びが成立する探究過程の創造:デューイの探究論―小学校算数・第3学年の事例を基に理論と実践の往還を通して―」(2017年)をもとに紹介します。

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親のサポートで子の主体的学びの質は向上する

主体的に学ぶ」というのは本人の意思によるところが多く、親が何かしらの働きかけを行えるようなものではないのではないか、親が何かしらのはたらきかけを行えばもう「主体的に学ぶ」ことはできなくなってしまうのではないかと疑問を抱くママは多いですよね。

しかし、親が「学びのきっかけ」をつくったり、「学びの骨組み」をつくったりしてサポートすることは、主体的な学びを阻むどころか、主体的に学ぶ機会を提供したり、主体的に学ぶことの楽しさを子どもに実感させたりする上でとても大切なことです。

もちろん、子どもが何かを考える前に答えを提示してしまったり、子どもが考える際に手取り足取り誘導したりしてしまえば、それは子どもの主体的に学ぶ機会を奪ってしまうことになるので避けなければなりません。

親はあくまで疑問を投げかけたり、行き詰っているわが子にヒントを与えたり、わが子の学びについて一言でまとめてあげたり、歌舞伎や人形浄瑠璃における黒衣のようにサポートに徹することが大事。

そうすれば、子どもの主体的に学ぶ機会を増やし、更には、主体的な学びの質も飛躍的に向上させることできます!!

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主体的学びの骨組みづくりのヒントはデューイの「探究」にあり

わが子の質の高い主体的学びをサポートするためには、「学びの骨組み」を練らなければなりません。

このように言うと、「難しそうだ」と拒否感を覚えてしまう人は多いと思いでしょう。

しかし、主体的学びがどのように成立するか、その大まかな流れを理解していれば、誰でも即興で「学びの骨組み」をつくることができるようになります。

天間さんは、デューイが提唱した「探究」を理解し、学習に応用することで主体的学びの質を保障できるとしています。

デューイ「探求」5段階

デューイは「探究」について、次の5段階に分けています。

①探究の先行的条件:不確定な状況
②問題設定
③問題解決の決定
④推論(推論による仮説の検証)
⑤事実―意味の操作的性格(実験による仮説の検証)

なんとなくわかるものもあるけれど、よくわからないものもあるというのが正直なところでしょう。

そこで、天間さんは、それぞれの段階について、次のようなわかりやすい言葉に置き換え、学習場面で活用できることを示しています。

①問題意識を持つ
②問題を把握する
③問題解決の計画
④問題解決の実行
⑤解決の検討・練り上げ

具体例

これらの中でも親がサポートしやすいのは「①問題意識を持つ」でしょう。

たとえば、おいしそうなホールケーキを目の前にしてワクワクしているわが子に対し、「ホールケーキを3等分したいけれど、どうやって切ればよいと思う?」という質問を投げかけるだけで「①問題意識を持つ」を達成させることができます。

すると子どもは「ホールケーキを3等分する切り方を考える」という問題をすぐさま把握し、ホールケーキを切るための方法について、親が促さずともあれこれ考えはじめるでしょう。

このように、「①問題意識を持つ」が成功すれば、「②問題を把握する」と「③問題解決の計画」はスムーズに進みます。

しかし、「③問題解決の計画」の段階になって子どもがあれこれ言いはじめると、親は何かと口を出したくなるでしょう。

そこはグッと我慢です。

何せ、「④問題解決の実行」が控えているのですから。

親は子どもが考えた「③問題解決の計画」について、「そうやったらどうなる?」と尋ねて結果を予想することを促しましょう。

そして、望まれる問題解決の結果、ケーキの例でいえば「3等分になるか」を考えさせます。

子どもが「3等分にならない」と答えたら「別の方法を考えよう」と「③問題解決の計画」に逆戻り、「3等分になる」と答えたら「⑤解決の検討・練り上げ」に移ります。

「⑤解決の検討・練り上げ」に移ったら、子どもの予想が正しいかどうかを実証すべく、実験を行います。

ケーキの例でいえば、子どもが考えた方法どおりにケーキを切り分けるのが「⑤解決の検討・練り上げ」にあたるでしょう。

子どもたちは自分の予想が正しければ喜び、正しくなければ悔しがります。

親がすべきこと

そこで親がするべきことは、子どもと一緒に喜んだり落ち込んだりすることではありません。

子どもの予想が正しかった場合には、なぜ正しかったかを総括、もしくは、考えさせ、子どもの予想が正しくなかった場合にはなぜ正しくなかったのか、正しくするにはどうするべきだったかを考えさせましょう。

そうすることで、子どもたちの学びの質をより一層高めることができます。

とくに、正しくなかった場合、「④問題解決の実行」、さらには「③問題解決の計画」に戻ることはとても有効です。

子どもたちは正しい答えを導くために試行錯誤を繰り返すことになり、結果的に主体的に学ぶ力をより一層高めることができるのですから。

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「主体的な学ぶ力を持つ人」になれるよう親がさきること

子供が「主体的に学ぶ力を持つ人」になれるよう親がサポートするには、デューイが提唱した「探究」の過程を理解し、応用することが有効です。

親は日常に数多く潜む学習のチャンスを見逃さず、学びのきっかけづくりや学びの骨組みづくりに励み、わが子の主体的学びをサポートしましょう。

そうすれば、子どもの将来はより一層明るいものになるはずですよ。

参考文献:

天間環(尚絅学院大学教員) 「主体的な学び、深い学びが成立する探究過程の創造: デューイの探究論 : 小学校算数 / 第3学年の事例を基に理論と実践の往還を通して」
https://shokei.repo.nii.ac.jp/?action=pages_view_main&active_action=repository_view_main_item_detail&item_id=344&item_no=1&page_id=13&block_id=21

この記事を書いたのは

ニックネーム:chopsticks

0歳と3歳の母。

国立大学教育学部の大学院修了。

教育関連の学術論文を多数読破。

母親目線でわかりやすく学術論文を紹介します。

ママ
ユウちゃん(6歳)が通っているヒューマンアカデミーロボット教室も「教えない教育」です。先生はヒントを与えるだけ。自分で考えるから成長できるのです。

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