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海外の飛び級制度とその後の人生。そして、日本の現状。

アメリカの飛び級制度

おどろきのニュースを見付けました。9歳の男の子が大学を卒業予定だというのです。

9歳…うちの娘と同じくらいの子供が大学を卒業するの???

そこで今回は海外の飛び級事情についてアメリカ在住の研究者からレポートです。

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飛び級とは?

小学校の教室、自動が勉強しています。

あなたの周りに飛び級をした人はいますか?

飛び級とは、成績の優秀な生徒が、特定のクラスや学年を飛び越して進級する制度の事です。

学年や過程を恐らく日本では、飛び級制度を利用した人に出会う機会はなかなか無いと思いますが、実は欧米では割と一般的な制度です。

飛び級制度の目的

授業中、黒板に答えを書く小学4年生・9歳の男の子

飛び級制度が整っているオランダでは、児童の10%が飛び級を経験した事があるというデータが出ています。

飛び級制度の目的は、優秀な生徒により効率良く高度な学問にいち早く触れる機会を与えることです。

飛び級をしたことで周りに優秀だと認められやすいため、学校を卒業した後に成功しやすいとも言われています。

また、飛び級をすることで、教育にかかる費用を節約できるというメリットもあります。

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飛び級して活躍している例

飛び級したので最短で小学校・中学校を卒業したよ

飛び級制度を利用して学校を卒業し、活躍している例を見てみましょう。

わたしの実体験ですが、アメリカの大学を18歳で卒業した人に出会った事があります。

大学での成績は常にトップクラスで、大学内でも優秀だと有名な男の子でした。

彼の頭脳の明晰さは、一流のIT企業の目に止まり、大学在学中にも働いてくれないかとオファーが来る程でした。

世界にはもっと凄い例もあります。

ベルギーのローラン・シモンズ君は史上最年少の9歳で大学を卒業予定です。彼は4歳で小学校を卒業し、8歳で高校を卒業しました。

IQは145あり、これは全人口のトップ5%以下の人のみが叩き出せるIQだと言われています。

↓シモンズ君のインスタグラム

彼は現在オランダの大学で電子工学を学んでおり、将来は心臓に問題のある祖父母のための人工臓器の開発に励むためのロボット工学の研究を行いながら、延命についての研究を博士課程で行うことを目標としているようです。

つまり、電子工学の博士課程と同時に医療の学士取得を目指しているのです。

わずか9歳ですが、何だか大きなことを成し遂げそうな感じがしますね。

前代未聞の若さで優秀なシモンズ君は、世界中の名門大学から博士課程のオファーが届いているようですが、とあるインタビューでは博士課程はカリフォルニアに行きたいと語っており、その理由はとても9歳の子供らしく「天気がとても良いから」というものでした。

このように飛び級制度を利用した後、世界で活躍している人も多くいますが、反対に飛び級制度を利用したことによって、その後あまり望ましくない結果になった例も多々あります。

*ローラン・シモンズ君は大学中退しました。理由はシモンズ君の親が9歳のうちに大学を卒業することを希望したため大学と折り合いがつかなかったためだといわれています。詳細がわかりしだい追記します。

飛び級したその後、失敗した例

失敗・挫折を味わう人

多くの飛び級利用者は、成績面では年上の児童達よりも上ですが、身体面と精神面では年上の同級生よりも未熟な部分が多いです。

そうなると、話が合わなかったりして友達ができにくくなってしまう場合があり、学校生活が楽しくなくなってしまう例もあるようです。

若くして親元を離れて優秀な学校に行って学ぶ場合は、ひどいホームシックになったり、自分の身の回りの世話などの生活面で苦労する事が多いようです。

また、飛び級をするような優秀な子供を持つ親の中には、子供らしさを大切にしつつ、才能を伸ばす方法に悩む親もいるため、飛び級は子供本人だけでなく家族にとっても負担がかかることもあります。

精神面ではまだ子供の場合、早くに学校を卒業して社会に出て働くとストレスに耐えられ無かったり、大人との人付き合いで悩み、孤立してしまうケースもあるようです。

このように飛び級制度を利用したからと言って、誰もが世界的な研究者になったりと輝かしいキャリアを築ける訳ではありません。

中には燃え尽き症候群になり、卒業する頃には何事をするモチベーションが無くなってしまう人もいます。

早くに目標を達成してしまうことで、人生の意味や何のために生きているかについて悩んでしまい、なかなか前に進む事ができなくなる方もいるようです。

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日本での飛び級制度の現状と課題

息子に勉強を教える母親。

世界では飛び級が認められている国が多々ありますが、日本の現状を見てみましょう。

日本では全ての生徒は平等に扱わなければならないという考えが強くあるので、今のところ高校以下では飛び級は認められていません。

大学以降については、1997年までは飛び級が禁止されていましたが、2001年に可能になりました。

実はわたしも大学院で半年間の飛び級を経験しています。

しかしながら、全大学が飛び級利用者を受入れてたり、飛び級制度を用意している訳ではありません。

また、日本で飛び級をするためには欧米の大学以上に多くの制約があるため、なかなか一般的でないのが現状です。

小学校で英語教育を取り入れるなど、日本の教育現場も変化しつつあるので、もしかしたら皆さんが成長する頃には飛び級制度がより整っていて、飛び級しやすくなっているかもしれません。

同級生に優秀な年下の子がいる日も近いでしょう。

もし日本でも飛び級制度が普及していくなら、子供らしさを大事にしたりと、精神面や身体面のケアをしつつ才能を育てられるように心掛けられると良いですね。

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この記事を書いたのは

大学の先生

30代大学教員 アメリカ在住

京都大学大学院修了 博士(工学)

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