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博士号を持っているとアメリカのグリーンカードを取得しやすいって本当?

博士号とアメリカ永住権(グリーンカード)

末は博士か大臣か…そんな時代もありました。最近は博士の学位を取得する人が減りましたけど。

博士とアメリカ永住権(グリーンカード)について解説します。

グリーンカードとは?

グリーンカードについてご存知でしょうか?グリーンカードというのは直訳すると「緑の紙」という意味になります。

なんのことだろうと思われるかもしれませんが、これは一部の人にとっては喉から手が出るほど欲しいカードなのです。

もしかするとアメリカ映画なんかで見たことがある方がいるかもしれません。

実はグリーンカードとは、アメリカ合衆国に外国人が永住するための権利のことです。

通常、外国人がアメリカに居住するためにはビザという許可証を手に入れる必要があります。

ところがビザは基本的に数ヶ月から数年で期限切れとなってしまいます。

そのため、アメリカに住み続けるためにはビザを更新する必要があります。

ところがグリーンカードは永住権ですので、これを取得できればビザは必要なく一生アメリカに住む権利が与えられます。

そのため、期限のあるビザを非移民ビザと呼び、グリーンカードを移民ビザと呼ぶこともあります。

もしあなたが日本から飛び出して、将来海外に永住したいと考えているなら、グリーンカードが必須になります。

同様に外国人が日本に永住するためには日本の永住権というものが必要になりますが、この権利のアメリカ版がグリーンカードというものです。

グリーンカードは取得が難しいの?

グリーンカードは欲しいと思った人が全員手に入れることができるわけではありません。

ではこのグリーンカードはどれだけ取得が難しいのでしょうか?

グリーンカードを取得するためにはアメリカ合衆国側で審査があり、この審査をクリアできた人のみが取得することができます。

この記事を書いている時点(2020.03.18時点)でグリーンカードを取得するには3つの方法があります。

トランプ大統領は1)、3)をなくそうとしていますが、おそらく1)が議会を通過することは考えづらいでしょう。

3)についてはもしかすると将来的になくなることがあるかもしれません。

1)アメリカ国籍保持者と結婚する
2)アメリカの企業で働く
3)グリーンカード抽選プログラムに応募する

1)については非常にわかりやすいですよね。

アメリカ人と結婚すれば、結婚した人自身もアメリカに住むことができる、というものです。

2)については、アメリカの企業で働くと、アメリカの永住権を取得できる、というものです。これについては後ほど説明します。

3)は少し意外かもしれませんが、アメリカでは国民の多様性を確保するために、毎年5月にグリーンカードの抽選を行なっています。

この抽選には一部の国の国民を除き、ほとんど全ての人が参加することができます。

もちろん日本国籍を持っている人なら誰でも参加可能です。

そして、参加した人の中から一定数がランダムで選ばれ、グリーンカードを取得することができます。

ただし、3)は当選率が非常に低く、日本人の場合およそ当選確率は0.5から1%となっています。

私の友人の何名かはこのプログラムでグリーンカードを取得しています。なかには1回目の応募で当選したラッキーな人もいます。

1)と3)は結婚相手に関することであったり、当選するかどうかの運に関係することですので、実際には2)でグリーンカード取得を考える人が多いと思います。

では2)についてもう少し詳しく説明しましょう。

⇒博士号の英語表記はDr.とPh.D.違いとは?

博士号を持っているとグリーンカードが取得しやすい?

アメリカ 永住権

2)のようにアメリカの企業で働いてグリーンカードを取得する場合、まずはアメリカの企業に雇われる必要があります。

企業ではありませんが、私もアメリカの大学で仕事をしています。

私の場合は、日本の大学で博士号を取得した後すぐにアメリカの大学で仕事をはじめました。

もちろんアメリカの大学や企業で働く場合、その企業が出している募集に応募し、採用される必要があります。

そのためには、博士号を持っていることは非常に有利に働きます。

一般的に日本人は英語がネイティブレベルであることは少なく、英語の能力はアメリカ人に劣ります。

そのため、英語以外のプロフェッショナルスキルを持っていることが必須です。

私の知り合いでアメリカで働いている人はもれなく何らかのプロフェッショナルであることが多いです。

特に博士号を持っている場合、その分野のプロフェッショナルであることが保証されているので、かなり優遇されるといって良いでしょう。

とはいえ博士号を持っていれば採用で優遇されるというよりは、博士号を取得するために必要なスキルによってビザ・グリーンカードが取得しやすくなると考えておいた方が良いでしょう。

あくまで実力を持っていることが大前提となります。

採用された後もグリーンカードをすぐに取得できるわけではありません。

一般的には、まずH1-Bという非移民ビザを取得し、3〜5年間仕事をします。

その結果、企業がその人にもっとアメリカで仕事をして欲しい、と考えた場合、グリーンカードの取得をサポートしてくれるという流れになります。

アメリカの企業に勤めたからといっていきなりグリーンカードを取得するというのはかなり難しいといって良いでしょう。

まず企業に勤めてある程度成果をあげることが必要になります。

以上のようにグリーンカードを取得するのは決して簡単というわけではありません。

しかしながら、人脈や運に頼らない方法を選ぶのであれば、スキルを磨き博士号を取得するというのは一つの方法になるでしょう。

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この記事を書いたのは

大学の先生

30代大学教員 アメリカ在住

京都大学大学院修了 博士(工学)