小学校で必修化されたプログラミングの授業。
とはいえ、5歳の幼稚園児や小学校低学年だと「本格的にプログラミングスクールに入学させるのはまだ早いかな」と考えるママもいるのではないでしょうか。
最近のプログラミングブームは玩具業界にも影響を与えているようで、さまざまなプログラミングトイが誕生しています。
プログラミングを本格的に学ばせる前に、まずは遊びの中でプログラミング思考のきっかけを作ってみてはいかがでしょうか。
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もくじ
プログラミングトイとは?
プログラミングトイとは、遊びの中でプログラミングに触れることができるおもちゃです。
従来の知育玩具には、算数や国語の知識を身に着ける助けになるものや工作を通して発想力を伸ばしていくものなどがありました。プログラミングトイもそんな知育玩具の一種と考えられます。
プログラミングは論理的な思考が必要になるので、遊びながら挑戦するのは難しいと思われるかもしれません。パソコンがないとできないのでは、と疑問に思う人もいるでしょう。
しかしプログラミングトイでは、子どもでもプログラムが組みやすいように様々な工夫がされています。タブレットやパソコンがなくても遊べるものも、いろいろあります。
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いろいろなプログラミングトイを見てみよう
では、具体的にどんなプログラミングトイがあるのかを見てみましょう。
フィッシャープライス プログラミングロボ コード・A・ピラー ツイスト
●対象年齢3~6歳
比較的年齢が低い子ども向けのプログラミングロボットです。イモムシ型のロボットの背中には、ロボットの動きや音楽などを指定する5つのダイヤルが付いています。このダイヤルを動かすことで、イモムシロボットの動きを簡単にプログラムすることができます。
スタートボタンを押せば、イモムシはダイヤルで作られたプログラム通りに動き出します。5つのダイヤルで1000種類以上の動きをプログラミング可能です。
ダイヤルを回すという簡単な動きでプログラミングができるので、保育園~幼稚園ぐらいの小さな子どもでも遊びやすそうです。値段もネットショップで大体2000~3000円代と安めなのも魅力的です。
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アンパンマン はじめてプログラミング! どの道とおる?アンパンマンドライブカー
子どもが大好きなアンパンマンが題材になっているプログラミングトイです。アンパンマンが乗っている車と、「ゆうえんち」や「どうぶつえん」等の目的地が書かれたマップ、そしてもんだいカードが付いています。
アンパンマンの車には「右に回転」「左に回転」「前に進む」「後ろに進」の4つのボタンがついており、押した順に車が動きます。どのようにボタンを押せばマップ上にある目的地に到達できるのかを考える過程が、プログラミングに繋がってきます。
もんだいカードには各目的地への行き方が書いてあるので、途中で分からなくなっても安心です。車からはアンパンマンの音声が流れ、無事目的地に着くとたくさん褒めてくれます。
なお、同じように車を動かすタイプのプログラミングトイに「カードでピピッと はじめてのプログラミングカー」があります。こちらも対象年齢3歳~ですが、車を動かすための命令の種類が「アンパンマンカー」よりも多くなっています。
保育園・幼稚園だけでなく、小学校でも教材として導入されており、難易度はアンパンマンカーより高めな印象です。命令用のカードをカーにかざしてプログラミング指示を送るところが特徴的です。
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ラーニングリソーシズ 体を動かして学ぼう! 幼児向けプログラミング教材 レッツゴーコード
●対象年齢5歳~
プログラミングした動作を子どもたち自身が体を動かして体験するおもちゃです。まずは、付属のマットで迷路を作ります。
次にコーディングカードを使って動きをプログラミングし、スタートからゴールまでたどり着けるように考えていきます。子どもがロボットになりきって、プログラム通りに動くところがこのプログラミングトイならではの特徴です。
二人一組になってお友達と一緒に遊ぶこともできます。
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Sphero 【Specdrums ミュージックリング】
●対象年齢 5歳~
Specdrums(スペックドラムス)ミュージックリングは、指にはめて使えるポータブルなドラムです。ミュージックリングをはめた指で色のついたものをたたくと、様々な音を出すことができます。
付属のプレイパッドをたたくだけでも音が出せますが、アプリを使えば色と音符を割り当てるプログラミングができます。洋服や家具など、身近な色を認識して音が出せるようになるので、楽しみ方がどんどん拡大していきそうです。
ミュージックリングはBluetooth MIDIに対応しており、音楽ソフトとともに利用することも可能です。5歳からとなっていますが、子どもだけでなく中高生から大人も楽しめるスペックを秘めています。
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マイクロビット micro:bit
●対象年齢 8歳~
マイクロビットはプログラミング教育のために作られた43㎜×52㎜の小さなボードです。見かけは小さいですが、加速度センサ―や光センサーなどを内蔵しておりLEDライトでの出力が可能な高機能ボードです。教育現場でも広く取り入れられていて、200以上の小学校でSTEM教育教材として利用されています。
マイクロビットの動きはMakeCodeエディターを使い、パソコンでのプログラミングで作ることができます。MakeCodeエディターでは、ブロックを組み合わせてプログラミングを表現する「ビジュアルプログラミング」を利用できます。また、JavascriptやPythonといったより本格的なプログラミング言語を使うことも可能です。
一方MakeCodeエディターはmicro:bitの公式エディターですが、日本語変換がイマイチなところがあります。そんなときはScratchを使ってみましょう。miro;bitはScratchでのプログラミングにも対応しています。
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レゴ® WeDo 2.0
●対象年齢 5歳~
子どもたちに大人気のレゴブロックには、プログラミングに特化したシリーズが存在します。
レゴ® WeDo 2.0はその中でも低年齢の子どもに向けたおもちゃです。特別な道具を必要とせず立体的な形が作れるレゴブロックで、実際に動くロボットを作ることができます。
ロボットの動きは、ビジュアルアイコンを用いたプログラミングができるソフトを使って組み立てていきます。「スパイロボット」や「光るカタツムリ」など魅力的な組み立てモデルがそろっていますよ。
ロボットを組み立てる+動きをプログラミングするというモノづくりの楽しさが味わえるセットになっていますが、価格は数万円と少々高めです。
なお、上位モデルには、10歳からの「SPIKE™ プライム」や「レゴ® マインドストーム®」があります。
知育玩具プログラミングトイ選びのポイント
子どもに合わせた知育玩具を選ぶコツは、年齢や子どもの興味にあった物を選ぶことです。とくに小さい子に与える場合は注意が必要です。プログラミングトイの中には細かい部品がある物もあるので、対象年齢以下の子どもに与えると危険な場合があります。
前述したように、プログラミングトイには様々な種類のものが発売されています。同じようなコンセプトのおもちゃでもシンプルなものもあれば、キャラクターが付いているものもあります。子どもが興味を持って遊べるものを選ぶようにしてください。
またプログラミングといっても、必ずしもこども用のパソコンやタブレットを用意しなければならないことはありません。とくに小さい子向けのプログラミングトイは、おもちゃのセットだけでプログラミングが楽しめるものがあります。
小さいうちはまだタブレットなどを触らせたくないと考えているなら、おもちゃだけでプログラミングが楽しめる物を選ぶと良いでしょう。
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えりまる
現役 保育士
教育免許もあり。
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