プログラミングで本物のロボットを動かす技術を学ぶ「ロボット検定」の魅力!
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もくじ
ロボット検定の特徴
ロボット検定は文字通り、ロボットを動かす知識を証明するための検定試験です。会社では新入社員の技術力を測ったり、社員の技術向上のために利用されています。
一方で社会人だけでなく小学生から受験できるプログラミング教育系試験としての一面もあります。
ロボット検定ではプログラミングとロボット製作の2つの観点から知識を問います。検定試験の内容はロボットに関する知識をテストされる筆記問題と、ロボットを実際に組み立てて指定された動きをさせる実技問題にわかれています。
ロボット検定を受験するためには、動作をするためのロボット教材を受験者が用意し、受験会場に持参する必要があります。
指定されているロボット教材は
- LEGO® MINDSTORMS® Education EV3
- レゴ® WeDo2.0
の2つです。
ロボット検定にはこの教材に合わせた2つのバージョンがあります。EV3の方は小学校3年生以上が対象になっていますが、WeDo2.0の方なら小学校低学年でも受験が可能です。
おもちゃで遊ぶ感覚の延長としてプログラミングを学ぶことができるので、小さい子でも楽しく学習ができる試験といえるでしょう。
⇒レゴブロックが海に流れると分解されるのに1300年かかる。環境汚染の問題について。
ロボット検定の概要
ロボット検定 For LEGO® MINDSTORMS® Education EV3の概要
受験対象者:
小学3年生以上で「教育用レゴ® マインドストーム®EV3」を持参できる人
受験料(税抜):
3級 3,150円
準2級 3,650円
2級 4,650円
準1級 5,650円
1級 6,650円
階級:
3級・準2級・2級・準1級・1級
※最初は3級からの受験になりますが、同一試験日に連続した級の受験は可能
合格基準:
正解率70%以上で合格(100点中70点以上)
試験会場:
全国のプログラミングスクール・塾(crefus,kicks,PKCが中心)
試験日程:
年2回(春・秋)
ロボット検定for WeDo 2.0の概要
受験対象者:
小学1年生以上で「レゴ® WeDo2.0」を持参できる人
受験料(税抜):
3級 2,800円
2級 3,800円
1級 4,800円
階級:
3級・2級・1級
合格基準:
正解率70%以上で合格(100点中70点以上)
試験会場:
全国のプログラミングスクール・塾(crefus,kicks,PKCが中心)
試験日程:
年2回(春・秋)
その他
主催:
一般社団法人ロボット技術検定機構
最新情報はロボット検定公式サイトを確認してくださいね。
ロボット検定に使われる教材(レゴ)について
ロボット検定に使われる教材は子ども達のおもちゃでおなじみレゴブロックシリーズです。
レゴブロックと言えば、細かいブロックパーツを組み立てて家や乗り物など様々なものを作り出せる玩具です。
「LEGO® MINDSTORMS® Education EV3」と「レゴ® WeDo2.0」はこのレゴブロックにモーター、センサーなどが付いています。
組み立ててパソコンやタブレットでプログラミングを行えば、本物の動くロボットの完成です。
レゴ® WeDo2.0について
小学校低学年から使えるロボット教材です。
組み立てに工具は不要、わずか5分でロボットが作れてしまいます。
プログラミングアプリには組み立てのための分かりやすい画像説明が収録されているので、小さい子でも楽しくロボットを作ることができます。
プログラミングはパソコンやタブレットの上で行います。
アイコンで表示された命令ブロックをつなげてプログラムを作っていく方法を取るので、キーボード操作に不慣れな小学校低学年でも無理なくプログラミングが可能です。
またScratch3.0にも対応していますので、学校や塾でScratchを学んでいるという子どものプログラミング体験を広げるためにも使えますね。
LEGO® MINDSTORMS® Education EV3について
レゴ® WeDo2.0は小学生に標準を当てた商品ですが、より高度なロボットを組み立てたいならLEGO® MINDSTORMS® Education EV3を購入する必要があります。
EV3は小学校高学年から大人までを魅了する高度なロボット教材です。
プログラミングはタブレットやパソコンで行い、ロボットにはBluetoothでワイヤレスに命令を送信します。
年齢層はWeDo2.0より高めですが、複雑なプログラミング言語を扱う必要はありません。
WeDo2.0同様に特定のプログラミング指示が組み込まれたブロックをつなげていくことでプログラムを完成させることができます。
EV3もまたScratch3.0に対応していますが、それだけではなくより本格的なプログラミング言語で開発することが可能です。
例えばC言語・Java・Pythonといった実際のプログラミング現場で使われているプログラミング言語と連携できます(各種言語に対応したEV3プログラミングガイドも販売されています)。
レゴという玩具の形を取っていますが、高校生や大学生が実践的なプログラミングを広く学ぶためにも十分使える教材です。
最初はブロックプログラミングから初めて、徐々に通常のプログラミング言語に移行していくといった使い方もよいでしょう。
⇒研究者はMac派が多い理由。windowsよりプログラミング向きパソコンだから?
ロボット検定のメリット・デメリット
メリット
小学校のプログラミング教育が必修化されることになり、習い事としてのプログラミング需要が高まっています。
子ども向けのプログラミング検定もすでにいくつか登場しています。
ただし、これらのプログラミング検定があつかうのはパソコンの画面の中で完結する2次元世界の話になります。
それに対し、ロボット検定では自分が書いたプログラムがロボットという3次元の動きとして現れます。
プログラムの入力とその出力がより分かりやすい形で見えるため、プログラミングをより身近でやりがいのあるものと捉えることができるでしょう。
検定に使われる教材は子どもたちになじみのあるレゴブロックです。
レゴブロックには組み合わせを変えることでいろいろな形を表現するという「ものづくり」の楽しさが詰まっています。
そこにモーターやセンサーなどの動きが加わることでより広い表現をすることが可能になります。
プログラミングの知識を身に着けるだけでなく、モノづくりの楽しさを味わいながらロボット技術の基礎を学べるのがいいですよね。
現代の理工系に必要な学習範囲を広くカバーした検定と言えるでしょう。
またロボット検定は2011年からスタートした試験で、他の子ども向けプログラミング検定に比べて開催実績があります。
検定問題集も発売されており、価格は数百円と検定問題集としてはかなり安価です。
デメリット
ロボット検定には年齢以外の受験条件があります。それは「検定の対象となる教材を持参できる人」という条件です。
「レゴ® WeDo2.0」もしくは「教育用レゴ® マインドストーム®EV3」は自分で用意しなければなりません。
ロボット検定を受験するための費用として受験料+教材費+対策問題集の3種類のお金がかかるのです。
対策問題集の費用は数百円と安いですがレゴの値段は数万円と子どものおもちゃというには高額です。
また、ロボット検定対策のためにロボットプログラミング教室に通うとなると月謝の面でもお金がかかります。
パソコンの中で完結するプログラミング学習ならばお家にあるパソコン一台で学ぶことができますが、ロボットをつかったプログラミングの場合どうしても学費の負担が大きくなります。
とくに低年齢からロボットプログラミングを始める場合、最初は「レゴ® WeDo2.0」、続いて「教育用レゴ® マインドストーム®EV3」と将来的に2種類の教材費がかかってくる可能性も考えなくてはなりません。
⇒ロボット検定認定校クレファス(Crefus)の口コミ。実際に体験したので写真つきでレポートします。
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