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国際バカロレアのメリットは海外の大学に進学しやすいこと。

国際バカロレア教育

国際バカロレア(International Baccalaureate)という言葉を耳にしたことがあるでしょうか?

「どんな特徴がある学校?」「メリットは何?」

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国際バカロレア認定校の特徴

国際バカロレア認定校、小学校に通う子供

国際バカロレア認定校は、国際バカロレア機構が提供する国際的な教育プログラムで、実は1968年に設置されています。

実は、かなり昔から設置されているプログラムなのですが、最近になって少しずつ話題になってきています。

この学習プログラムは国際バカロレア機構が認定した小学校・中学校・高等高校のみが提供でき、日本には令和4年9月時点で61校の認定校が存在します。

国際バカロレアプログラムの理念は「理想の学習者として、探求する人、知識のある人、考える人、コミュニケーションが出来る人、信念を持つ人、心を開く人、思いやりのある人、挑戦する人、バランスの取れた人、振り返りができる人という人物像」を育てることとなっています。

国際バカロレアの最大の特徴は、国際バカロレア教育を修了し、世界で共通の卒業試験を受けて合格すると、大学進学のための修了資格がもらえるという点です。

この修了資格は、世界の有名大学(ハーバード大学、オックスフォード大学、ケンブリッジ大学など)も入学資格として認めており、日本の学校に行きながらにして世界基準の大学の入学資格を得ることができます。

もちろん国際バカロレアだけでは、上記の有名大学に入学することはできませんが、有力な入学資格の一つになります(他にもいわゆるSATやTOEFLなどが入学資格として必要です)。

日本の教育水準は非常に高いためそこまで問題になりませんが、国によっては高校卒業に必要な要件が世界基準とずれている国もあり、そういった国では国際バカロレアが重要視されることもあるようです。

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国際バカロレアはどんな子供におすすめ?メリットは?

国際バカロレア認定校に通う中学生

では、国際バカロレア認定校はどんな人におすすめなのでしょうか?

まず、国際バカロレアは基本的に高校を卒業し、グローバルな世界で活躍したい、もしくはお子さんをグローバルな世界で活躍できるようにしてあげたい、と考える親御さんにとっておすすめです。

その理由の一つ目は、先述したように国際バカロレアそのものが国際的な大学入学の認定資格になりつつあるからです。

日本政府も国際的に通用する人物(グローバル人材)を育成するために国際バカロレアの普及・拡大を促進しています。

特に、近年人気となっているアクティブラーニングですが、国際バカロレアにおいても同様に重視されており、日本の教育システムをある意味で先取りする形になっています。

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国際バカロレア認定校

国際バカロレアの一条校ってなに?

一条校

国際バカロレアの認定資格を得られるのは、実は認定校の中でも一条校と呼ばれる学校のみになります。

日本では、国際バカロレア認定校39校の内、一条校は14校のみです。

そのため、国際バカロレアの資格を手に入れるためには、まず一条校の入学試験に突破することが必須となります。

一条校では、認定資格を得るために定められた言語、社会、理科、数学、芸術等の科目のプログラムの履修を2年間行い、更には、自ら研究を行って学術論文にまとめる課題論文、論理的思考力、ボランティア等の課外活動の3つの単位を取得する必要があります。

これらを修了した後に、国際バカロレア認定資格のための最終試験があり、試験は全て英語(またはフランス語、スペイン語)で行われます。

全てのプログラムは、大学やその後の職業において必要となる専門知識やスキルを大学に入学する前の段階で準備しておくことを目的として組まれているため、一般的な高校での履修科目と比べてかなりハイレベルだと言えます。

国際バカロレア認定校

日本における認定校の中でも学校教育法第1条に規定されている学校(一条校)

市立札幌開成中等教育学校、仙台育英学園高等学校、秀光中等教育学校、茗渓学園高等学校、開智望小学校、ぐんま国際アカデミー、昌平中学校・高等学校、筑波大学附属坂戸高等学校、開智日本橋学園中学・高等学校、玉川学園中学部・高等部、東京学芸大学附属国際中等教育学校、東京都立国際高等学校、武蔵野大学附属千代田高等学院、町田こばと幼稚園、神奈川県立横浜国際高等学校、法政大学国際高等学校、聖ヨゼフ学園小学校、三浦学苑高等学校、山梨学院幼稚園、山梨学院小学校、山梨学院高等学校、山梨県立甲府西高等学校、インターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢、松本国際高等学校、サニーサイドインターナショナルスクール、加藤学園暁秀中学校・高等学校、名古屋国際中学校・高等学校、東海学園高校、滋賀県立虎姫高等学校、同志社国際学院初等部、立命館宇治中学校・高等学校、大阪女学院高等学校、AIE国際高等学校、岡山理科大学附属高等学校、英数学館高等学校、AICJ高等学校、リンデンホールスクール中高学部、福岡第一高等学校、沖縄尚学高等学校

最新の国際バカロレア認定校・候補校は「文部科学省IB教育推進コンソーシアム」をチェック
⇒https://ibconsortium.mext.go.jp/ib-japan/authorization/

年齢に応じたプログラム

  • 【3歳〜12歳】PYP(Primary Years Programme):初等教育プログラム
  • 【11歳〜16歳】MYP(Middle Years Programme):中等教育プログラム
  • 【16歳〜19歳】DP(Diploma Programme):ディプロマプログラム
  • 【16歳〜19歳】IBCP(Career-related Programme):キャリア関連プログラム

国際バカロレア認定校は今後どうなるか

帰国子女の小学生

日本では、国際バカロレアの認定試験が英語等の外国語で行われることが最大の障壁となっており、バカロレア教育導入や認定校の数が伸び悩んでいました。

しかし、一部の授業で日本語と英語の併用による認定資格プログラムの導入が許可されたこともあり、全国の公立高校でもバカロレア教育が行われやすくなることを期待されています。

そのため日本政府は、グローバル人材育成のために2020年までに認定校を200校まで増やすことを目標にしています。

また、日本国内でも一部のトップ大学がバカロレア資格を大学の入試資格として認めており、東京大学法学部の推薦入試では、国際バカロレアが能力証明として2016年より認められています。

今後も国際バカロレアを能力証明の資格として採用する大学が日本国内のみならず、世界でも増えていくと思いますので、グローバルに活躍したいお子さんの学校選びでは、国際バカロレア教育についても確認しておくといいかもしれません。

大学入学資格のためでなくても、教育の観点から見て、英語等の外国語で論理構成を行ったり、学術論文を書くスキルを身につけたりと非常にハイレベルなプログラムが用意されているので、ますます注目されることでしょう。

【参照】
国際バカロレア公式サイト(英語) https://www.ibo.org/

文部科学省IB教育推進コンソーシアム https://ibconsortium.mext.go.jp/

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この記事を書いたのは

大学の先生

30代大学教員 アメリカ在住

京都大学大学院修了 博士(工学)