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脳科学者は理工学部出身が多いのはなぜ?医者じゃないの?

脳科学者って医者じゃないの?

テレビなどで脳科学者をよく見ると思いますが、実は現在テレビ等で活躍中の脳科学者のほとんどが理工学部出身だったのはご存知でしょうか?

例えばコメンテーターとしても活躍中の中野信子さんは、東京大学工学部を卒業後、東京大学大学院工学系研究科で修士号を取得し、東京大学大学院医学系研究科で博士号を取得しています。

テレビでもよく見かける茂木健一郎さんも東京大学理学部物理学科を卒業後、東京大学大学院理学系研究科で修士・博士号を取得しています。

「ホンマでっか⁉︎TV」等でも活躍している澤口俊之も北海道大学理学部を卒業後、京都大学大学院理学研究科で修士号・博士号を取得しています。

なんとなく脳科学者=医学博士だと思われている方が多いのではないでしょうか。

今回はなぜ脳科学者に理工学部出身が多いのかについて説明します。

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そもそも脳科学とは?

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そもそも脳科学とはどのような研究分野なのでしょうか?

Wikipediaによると「ヒトを含む動物の脳と、それが生み出す機能について研究する学問分野である。

対象とする脳機能としては視覚認知、聴覚認知など感覚入力の処理に関するもの、記憶、学習、予測、思考、言語、問題解決など高次認知機能と呼ばれるもの、情動に関するものなどである」ということです。

つまり、脳に関連する非常に広範囲の学問であると言えるでしょう。

脳科学を学ぶことによって脳に関する病気(アルツハイマーやパーキンソン病等)の治療に役立てることはもちろん、人間の行動や感情をより深く理解できるため、教育・社会・環境の発展に貢献できると考えられています。

文部科学省のホームページによると、日本では少子高齢化が進んでいるため、特に医療・福祉・教育が直面している問題を解決するために脳科学の分野が期待されていると記載されています。

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脳科学を勉強するには?

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上記のような脳の働きを知るためには様々なアプローチが存在します。

例えば、「ヒトの行動を観察し、脳機能を推測する」や「脳の損傷・精神疾患の症例から脳機能を推測する」というアプローチは医学部や心理学部から可能なアプローチになるでしょう。

他にも「脳波、MRI、神経細胞の活動状態から、脳の活動状態を可視化する」というアプローチは医学部や理工学部が得意なアプローチです。

医学部や理工学部以外にも、薬学部や獣医学部にも「動物を使用して、薬物投与や遺伝子を操作することによる行動観察」や「神経細胞の構造解析」というアプローチがあります。

このように脳科学には様々なアプローチがあるため複数の分野にまたがった知識が必要になるという特徴があります。

日本では脳科学を勉強する学部というのは存在しないため、脳科学を勉強するためには医学部もしくは理工学部を卒業し、修士・博士課程で専門的に脳科学を勉強するというのが一般的です。

日本においては医学部の学生数はそこまで多くなく、一方で理工学部の学生は非常に多いです。

そのため、医学部出身の脳科学者は少なく、理工学部出身の脳科学者は非常に多くなっています。

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脳科学はこれからどうなる?

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では今後、脳科学の研究はどうなるのでしょうか?

脳に関する知識はまだまだ未知の部分が非常に多く、これからも脳科学は様々な発見があるでしょう。

例えば最近、脳科学で非常に話題となっているのがかの有名なイーロン・マスクが新たに立ち上げたニューラリンク(NeuraLink)社による脳の埋め込みインターフェイスです。

ニューラリンクが開発中の装置を用いると、脳の中に数十本の細いワイヤーを取り付けることにより脳の中の信号を収集することができます。

最終的な目標は、これらのワイヤーを耳の後ろに補聴器のように装着できる思考トランスミッターに接続し、思考を送受信するということを目指しているそうです。

手法としては昔から理工学系に強い脳科学者等によって行われているアプローチなのですが、ニューラリンクが新しいのは脳との接続部になる「糸」の薄さと柔軟性が非常に高く、そのため「糸」の密度が非常に高い点です。

これにより従来以上に膨大なデータを収集することができています。

このように今後、このようなビッグデータと人工知能による解析で新たな謎が解明されるかもしれません。

また、相対性理論を発見したアインシュタイン等の亡くなった偉人の脳についての研究も行われています。

偉人や天才と呼ばれる人たちの脳は、一般の人の脳とどう異なるかについて脳科学の分野で研究が進めば、どうしたら「頭が良くなる」ことが科学的に証明されて皆さんがいち早く天才に近く術がわかる日がくるかもしれません。

脳科学はこのように過去と未来の様々な事柄を調査したり、コラボレーションすることで日々発展を遂げています。

まだまだ未知である事も多い分野でり、これからもますます目が離せない分野でもあるでしょう。

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この記事を書いたのは

大学の先生

30代大学教員 アメリカ在住

京都大学大学院修了 工学博士